理論的な話題 |
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文鳥飼育と愛情
情報は、たくさん集めて、どっぷりつからないように注意するものだと思います。自分で考えないと流されてしまう、こわい面があります。
文鳥を愛すると、他のことが見えなくなりがちです。「すべてを犠牲にして、文鳥にお仕えしなければいけない」と思い詰めることになる場合もあります。それはそれで良いのですが、他の人にまでその姿勢を強制するようになったら、大きく息を吸って周りをよく見なおすべきだと私は思います。
せっかく文鳥を人間のように愛するのなら、そのような愛情が人間同士で受け入れられる性質のものか、比較して考える必要があると考えるのです。
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小鳥飼育の理論武装
フランスで血まみれの豚の頭が晩餐にでた時に、ある日本人は、さすがに残酷に思えて食べられなかったそうです。その様子を見たフランス人たちがあまりに面白がるので、言い訳をしました。「日本人は昔から生物をあわれみました。小鳥くらいなら頭からかじることはあるけれど・・・」とたんに、フランスのご婦人方が怒って叫んだそうです。「まあ、小鳥を!あんな優しいかわいらしいものを食べるなんて、何と残酷な国民でしょう」
文化の相違と言えばそれまでですが、フランス人の怒りの根元はキリスト教にあると私は思います。豚は残酷ではなく、小鳥を食べるのは残酷、日本人には不思議かもしれませんが、「天の与えた役割」を考えれば両者は明らかに違います。割り切って考えてしまえば、豚は人間に食べられる役割が与えられている生物と言えます。一方、小鳥は本来自由に飛びかいさえずる存在のはずです。それが自然、もしくは神のご意志とすれば、小鳥を食べるのは神の意志を踏みにじることになります。キリスト教の影響を受ける人間なら、(無意識に)拒絶感が出ても当然なのです。
さて、それでは文鳥はどのような役割をもつ存在か、これが問題です。もし、彼が野生の小鳥なら、それを自然にかえし本来の自由に飛び交う役割に戻すのが自然であるに違いありません。しかし、何世代にもわたってペット化した文鳥には帰る自然はすでになく、悲しいことに自然に放せば、ほぼ確実に死を迎えます。そして忘れてはならないのは、そういった動物にしてしまった(過去形)のは人間だということです。これをキリスト教的に言えば、人間は文鳥の帰る場所を奪うという『原罪』を、すでに犯していると言えます。彼らの生きる場所は鳥カゴ以外にはないという現実を認識していれば、結局、自然に放すのが最善と考えたり、ペットの存在自体を否定するのは、人間の『原罪』に対して無自覚なのか無責任なだけと言えるでしょう。
「原罪からは逃げられません。背負っていくしかないのです。」と、おそらく神父様はおっしゃるでしょう。・・・・・・・・・、そう、つまり、『原罪』を背負った我々人類は、文鳥を飼わねばならないのです。 (私はキリスト教徒ではないですけど・・・)
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飼育する前の話題 |
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子供がいても飼えるのか
さて、「粉が出るのと、菌の問題」この『粉』は鳥のフケである脂粉のことではなく、フンが乾燥し粉状になったものの事だと思います(脂粉ならまるで問題になりません)。フンはこまめにふき取れば問題ないですし、そもそも乾燥したフンに菌類が存在することはほとんどないです。つまり、ふき取らなくても、たいして問題がないのが本当のところなのです。そもそも、子供に危険なら、年寄りも病気の人も鳥が飼えなくなってしまいます。
小鳥を飼えないのは、羽毛や粉末(フン)に対するアレルギーやぜんそくをおこす人のみだと思います。そういった幼少期に多い症状がなければ、子供のみへの特別な悪影響はないものと言って良いでしょう。
私自身も小学生の時から文鳥を飼っていますが、文鳥の場合、みなさんがおっしゃっているように、騒音についてはさほど気にしないようです。ただ、四六時中、カゴの前でパタパタ人間の子供が動き回ると(挙動が早い)、文鳥がおびえてしまうので、鳥カゴを置く位置には気をつけた方がよいと思います。
親が主体的に飼育する中で、子供も手伝う形というのは、いろいろな面で望ましいものと思います。
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ペット禁止で飼育?
そうですね。私みたいに10何羽も飼ったら怒られるでしょうけど、小鳥は普通問題にならないです。「ペット禁止」といっても、金魚も飼ってはダメなどと言うところはないのと一緒です。まわりに迷惑にならなければ良いわけです。ではなぜ「ペット禁止」と書くのかと言えば、「犬・猫」と明記してしまうと、それ以外なら象でも良いのか、と非常識な人が出てくるのを警戒しているからだと思われます。一羽の文鳥の鳴き声などは、窓を閉めれば聞こえませんから、他人の迷惑にはならないです。心配は無用でしょう。
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インコと飼えるか
私は文鳥オンリーで、インコを飼ったことはありませんが、話しに聞くところでは、文鳥がケンカを売るケースが多いようです。文鳥は、とにかく気が強いのです。
ところが、腕力(クチバシ)があるのはインコなので、脚をかじられケガするのは文鳥の方のようです。おとなしい性格の文鳥の場合(文鳥の場合、非常に個性が強いようです)、インコとも仲良く生活できるようです。別々に放鳥できれば問題ありませんが、一緒に遊ばせようとするなら、しばらく油断せず目を離さないことが必要なわけです。
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里親・里子
文鳥は繁殖能力が高いので、普通なら容易に増えます。したがって、タイミングが良ければ、ヒナを譲ってもらう事も案外簡単だと思います。とりあえず里親募集を探してみて、適当なものがなければ、住所(都道府県)を明示して里子募集を試みると良いと思います(・・・もっとも経験はないけれど)。
里親里子募集の掲示板は、例えばHP『セレンでピィ』さんにあります。また『獣医広報板』にいくつかホームページが紹介されています。
他にもあると思いますが、そういった場所で、どのようなやりとりがあるかよく見てから、自分も参加すると良いでしょう。 (このサイトにも設置したので、ご利用ください)
【特殊な場合】
例えば「手乗りのオスの中雛が欲しい」といった具体的な希望があったとしたら、困難が多いです。オスメスがわかる頃まで育てた我が子のような文鳥を手放したがる人は、普通はいないからです。特殊な事情で飼えなくなったケースにしぼられますが、なかなか都合良くは現れないです。
お店で、ひとり餌になるまで預かってくれるところもありますが(2000円加算だそうです)、性別がわかるまではあり得ないです(「メスだからいらない」では商売にならない)。たまたま売れ残ってしまった個体が、オスだったというくらいしかチャンスはないわけです。もちろんメスを探す場合も同じです。
つまり、オスでもメスでももう一羽、ということなら里子募集は有効ですが、ペアリングの相手探しとして里子募集をするのは無理が多いわけです。気長に訪れないかもしれない偶然を待ち続けるより、非手乗りを買ってきて、気長に慣らした方がよいかも知れません。
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文鳥の値段
文鳥の小売価格は、それぞれのお店が設定しているわけですが、個々の配色や体格で値段が変わることはたびん無いです。もしA店は桜文鳥オス4000円と決まっていたら、大柄でも 小柄でも、ブチでもシマ(?)でも4000円と言うところがほとんどだと思います。
第一、どういった大きさのどういった配色の桜文鳥が最上か、などといった基準は無いのです。もし、小柄でごま塩が安かったら、私でもかなり納得いかないです。
オスで値段が5000円としたら、確かにそれは平均値より高いですが、私だったら、値段よりも気に入った文鳥を選びます。2500円と5000円の違いなど、500円のお昼ご飯の一週間分よりもちいさな差ですから、気にするほどのことも無いと思うのです。
現在(2004年)シナモンヒナの実勢価格は2500〜4500円と見ています。
ちなみに、桜1000〜2500円、白1500〜3000円、シルバー4000〜10000円といったところでしょう。
ついでに成鳥は、桜2500〜6000円、白3000〜7000円、シナモン4000〜10000円、シルバー5000〜15000円といった所でしょう。この範囲外は例外的に安いか高いと考えて良いと思います。
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生体の通販
可能なら迎えに行ったほうが良いと思います。宅急便の手荷物の扱いはすごいものなので(流通センターなどをのぞくとビックリしますよ)、小鳥に相当ストレスとなると思われます。自分で連れ帰った方が、玄関先で受け取るよりも実感がわくといった面もあります。宅急便の利用は最終手段と考えておくべきかもしれません
宅配便は支店止め以前に、各営業所から一旦地区の集配センターで仕分けられると思います。そして、この集配センターでの仕分けの荒っぽさを私は知っているので(だいぶ前ですが今でも変らないでしょう)、個人的には生き物の宅配を頼むことは永久にしないと思います。
なお宅配便には、今のところ生体を特別扱いするような制度もないと思います。
ペットショップの場合、卸売り会社に生産者(地)からヒナが何十羽とすし詰め状態で送られ(宅配)、それをお店の人が数羽単位で直接購入するか、他のものと一緒に卸売り会社から配達してもらっていると、私は認識しています。
すし詰めになっているので、かえって宅配輸送でも耐えられるのかもしれません(当然「損品」も出るでしょう)。
個人的には、ヒナの宅配はまったく選択肢として存在しませんが、どうしてもと言うのなら、生き物として扱われない以上「損品」となる危険もいちおう認識して(そうしないと万一の時ショックが大きい)、出来れば複数羽にしたほうが良いかと思います。
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一羽だとさびしい?
文鳥は1羽ではさびしい、とは限りません。手乗り文鳥の場合は、飼い主が仲間であり恋ビトですから、毎日1時間程度でも遊ぶことで、普通は、さほど不満は持たずにいてくれます。当然ながら、遊んでやらなければ、とてつもなくさびしい思いをさせることにはなりますが、毎日遊ぶのは、複数いても基本的には同じことでなので、難しい話ではないはずです。
餌付けの時から複数で育つと、飼い主がいなくても適当にお互いで遊び、さほどさびしい思いはしないことにはなります。しかし、この場合飼い主は仲間の1羽に過ぎなくなるので、1羽で飼う時よりも、文鳥個々との親密さには欠けることになるかもしれません。
2羽で飼う場合、飼い主を含めて3羽(人)の関係、つまり三角関係になるという認識が必要だと思います。飼い主は自分は人間なので別と考えますが、文鳥の方はそうは見ていないのです。もしオスとメスに育てば、もう1羽の仲間(飼い主)など半ば無視して、仲良く夫婦生活してくれるかもしれません。メス同士でも、飼い主を仲間はずれにして、仲良く同居してくれる可能性が高いと言えます。問題は、2羽の文鳥がオスになった場合です。オス同士で育っても仲良く同居してくれることもありますが、この場合、飼い主をメスと見なして三角関係になり、兄弟仲が同居出来ないくらいに悪化する可能性もかなりあるのです。
なお、もし、2羽のヒナがオスとメスになり、夫婦として卵を産んでも、孵化させなければ良いだけなので、その点は問題にならないと思います(多少後ろめたくても仕方ないです。私は卵は「生もの」と位置づけています)。
文鳥にとっては、1羽飼育、複数飼育、どちらが幸福とも一概に言えません。飼い主が相思相愛のベタベタ関係もその文鳥には幸せに相違なく、複数でケンカしていがみ合っているようでも、文鳥と言う種類においては不幸せでもないのです(ケンカ友達と言うやつですね、いないとさびしくなる)。
したがって、相思相愛を目指すなら1羽飼育、文鳥たち同士の行動を見守りたいなら複数飼育と、飼い主の気持ち次第で決めれば良いものと思います。
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食べ物関連の話題 |
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配合飼料について
文鳥のエサとなる雑穀(ヒエ・アワ・キビ・カナリアシード)は、アメリカ・カナダ・オーストラリア・中国などから、ほぼ100%輸入されています。
確かに、これらの国の農作物が壊滅したらピンチです。しかし、食物自給率50%程度の日本では、これらの国の農産物がすべて壊滅したら、文鳥以前に人間が餓死することになります。
これらの農業大国すべてと全面戦争になる事態はありえませんし、テロ行為で港湾施設や海上輸送ルートがすべて寸断される事態も想定できないと思います。
つまり、文鳥のエサはまずは安泰です。備蓄はほどほどで良いのではないでしょうか。
お米については、政府備蓄米(古米・古古米)が低温貯蔵庫に有り余っているので、その『たくわえくん』を食べていれば、不足は起きないようです。
私は現在、コシヒカリ・アキタコマチ・ササニシキ・キヌヒカリの玄米を並べて、どれが一番良いのか考えています。
粟は自宅で栽培すれば、無農薬粟穂が収穫できますね。昨今の雑穀食ブームで自宅のプランター栽培する人も多いそうですが、ノウハウがあるのでしょう。
今、地震がありました(南関東地方)。こちらの天災がもっとも不安です。
〔関連余談〕
輸入穀物と言うことで農薬を心配される人もいますが、これもさほど心配いらないと思います。雑穀類は米と異なり病害虫に強いので、農薬の必要があまりないのです。必要もないのに、お金を出して薬をまく人はいません。
「ポストハーベスト」問題もありますが、心配しすぎると、何も食べられなくなります。
心配しすぎてエサを洗い、「水が茶色になった」と騒ぐ人がいるようですが、利益にもならないのに、変色するほど農薬をまぶす人はいないでしょう。穀物同士がすれて粉末状になっていると考えるのが常識的な判断だと思います。
中国野菜で農薬問題が起きましたが、あれは「青く形が整ったもの」という日本人のニーズに合わせて無理をした結果に過ぎません。野菜限定の話なのです。
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カルシウムの摂取
基本的に、アワ玉を与えているなら問題ないでしょう。カルシウム不足は産卵期のメスでは重大なものですが、それ以外は、さほど深刻に考えなくとも良い気がします。
そもそもボレー粉は、産卵期をのぞけばバリバリ食べるものではありません。せっかく別容器に用意しても、ほとんど残してしまってもったいない気分になる存在です。しかし必要になったら必要なだけ食べられるようにしておいたほうが良いと思います。なぜなら、ボレー粉にはカルシウム以外にも見逃せない点があるからです(卵の殻にはないヨウ素・カトルボーンにはないガラス質)。http://www.cam.hi-ho.ne.jp/bun2/mokuzi/sakuin.htm
私の場合は別容器にも入れておきますが、はじめから配合飼料に少し混ぜておきます。こうしておくと、もし食べなくとも飼主側は気に病まなくてすみ(気がつかない)、食べなくとも砕けた粉末が他のからつきエサにつき、多少は摂取したことになると考えるためです。
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動物性タンパク質
食べさせて良いと思います。自然界では虫を食べることで動物性タンパク質をとっているからです。魚の場合、問題は塩分で、干し魚など塩分のきついものは頻繁に与えるのは避けるべきでしょう。
煮干しも塩分を含みますが、それほどでもないので、そればかり大量に毎日食べるのでもなければ、問題にはなりにくいと思います。
我が家では放鳥の時間だけ、自由に煮干しが食べられるようにしていますが、気が向くと少しかじる程度です。
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人間のおやつ
人間と同じで、おやつを全面禁止することはないと、私は考えますが、ご飯を食べずにおやつだけ食べる人間が不健康なように、文鳥でもそれは避けるべきことです。
糖尿病はどうか知りませんが、内臓疾患その他になりやすいと思います。病気になると、文鳥も飼主もつらい思いをします。与える時間なり量を飼い主が決めて、しっかりと注意してやることが必要でしょう。
人間も、あまりおやつのようなものを食べないようにするか、かわいそうですが、しばらくカゴの外で遊ぶ時間を1、2時間程度に制限するしかないと思います。野菜もたっぷり与えたいところです。
突然全面禁止はつらいでしょうから、とりあえず減らすように、飼い主が頑張ってみると良いと思います。
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ペレットについて
私は、文鳥でのペレット使用には否定的です。徹底的に批判していたりします。↓
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/bun2/mondai/mondai8.htm
もともと栄養的に大型インコに必要なものですが、その面で文鳥に不可欠なものとするには無理がある存在です。利便性があるような気もしますが、現実に使用している人たちの話を冷静に聞くと、かえって面倒くさいことになっている印象もあります・・・。
否定的な個人的見解はともかく、文鳥専用に開発されたペレットの話は聞かないものの、形状が「小鳥むき」のものは各種存在しています。
その点、HP『文鳥麦酒』さん(http://www5e.biglobe.ne.jp/~ricebird/)が、いろいろと試されてレポートされているので、興味のある方は参考にされると良いでしょう。
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クチバシに挟む
それが結構あるみたいです。
カナリアシードを上クチバシにはさんでしまった現象を、我が家では見たことないですが、何度もはさむのでカナリアシード抜きにせざるを得ない文鳥君や、様子がおかしいので病院に行ったら、はさまっていたと言う話をうかがった事があります。
繰り返し起こる場合は、クチバシの形状と食べ方に問題があるかもしれず、カナリアシードは控えた方が良いと思いますが、偶然なら、そういう事もあるものと、飼い主が覚えておけば良いものと思っています(万一の時は爪楊枝でチョイチョイと)。
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農薬について
心配すればどこまでも、ですが、文鳥の食べる雑穀類(ヒエ・アワ・キビ・カナリアシードなど)については、あまり心配しないほうが良いと思います。
なぜなら、雑穀類はお米と異なり丈夫なため、栽培の際に農薬を必要としないからです。必要がないのに、高いお金を出して農薬をまく人はいないはずなのです。
外国から輸入される穀物には、ポストハーベスト(収穫後の農薬混入)の問題が考えられますが、腐りにくい穀物ではあまり使われるとは思えません。また、エサ用の雑穀のほぼ100%が輸入ですから、心配しすぎても手も足も出ないのが本当のところです。
以前どこかのホームページで、「配合エサを水に入れたら茶色くなったのは農薬に違いない!」といった内容を見かけて、ビックリしたことがあります。たぶん雑穀のカラが擦れて粉状になって色が付いたのだと思いますが、「農薬」という知識があるので簡単に結びつけてしまったようです。もし残留農薬があっても、色など付かないし、変色するほど農薬をまく必然性はないことくらい(そんなことしたら枯れる)、冷静に考えればわかるはずですが、心配し出すと止めどないものなのしょう。
また、やはり雑穀類を水に入れたら、たくさん浮いたので問題にするような意見も見たことがあります。確かにインコ類のエサ、比重の大きな豆類では、水を入れて浮かぶものは未熟・劣化したものと判断することが出来ます。しかし、文鳥の食べる穀類はカラの部分が大きいので、カラツキの場合浮くのが普通なのです。「鳥のエサ」だからみな同じだと考えるのはおかしいのですが、こうした単純な誤解も多いのです。
インコ類で無農薬(オーガニック)が問題となるのは、おもに大豆ではないかと思います。ペレットの場合はトウモロコシも問題となります。こうした作物の栽培では、大量の農薬散布がある場合や、それ自体遺伝子組み換え作物である場合もあり、これはインコ飼いの人たちには大問題だと思います(いろいろ考え方があるでしょう)。しかし、普通に雑穀の飼料を与えている小鳥飼いには、あまり関係がないのではないかと思います。
飼う動物・鳥の種類によって、エサの問題も、病気(人畜共通感染症、よく犬猫との共通感染症を、文鳥にも当てはめる誤解が見かけられる)の問題も、いろいろなのです。
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ヒナ関連の話題 |
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ヒナ餌づけの諸点
「飼い主の生活時間の不規則が影響?」
人間の日勤や夜勤にあわせて、ヒナのエサの時間が毎日変わっていたのなら不規則で健康上大いに問題となってくると思います。一方、習慣で昼夜を逆転させて、毎日夜中の同じ時間にエサを与えるのなら、さほど問題にはならないと思います(夜寝ない分昼に眠ればよいのです。ころころ変えてしまうと、熟睡時間=消化時間がなくなってしまいます)
「気温が低かったのか?」
20℃はあったはずですから、問題ないと思います。
「食餌方に問題?」
生後一ヶ月もたっていれば、4〜5時間で問題ありません。成長するに従って、間隔を長くするようにすすめる飼育書もあります。私は、だいたい3時間半ごとにしていますが、成長すると、食べさせるより遊ばせるための面が強くなります。
なお、そのうに残っていても、私は欲しがれば与えます(そのうに残っていないのに欲しがらなければ緊急事態です)。そのうにエサが残っているのに、与えると未消化になるという話がありますが、妙な話だと思います。程度にもよるでしょうが、常識的な生理機能として、先に食べたものから消化されない動物が存在するとは思えません(同じアワ玉での話)。
「給餌用スポイトで約10度くらい」は40℃の誤植ではないかと思います。冷たいエサは消化不良の原因になります。
「文鳥が寝つけないような時は夜中の2時とかでも心配で給餌した事もありました」は感心しません。毎日同じ時間に決めた睡眠時間(10時間以上)は静かにしてやらないと、生活のリズムを乱し、消化不良を引き起こす可能性があるからです。ゴソゴソ動いても放っておくのが一番良いものと思います(寝返りをうつのをいちいち起こされたら、人間も寝不足になります)。
「餌の調合に問題?」
調合は問題ないと思いますが、「2食に一度作りなおして」は毎回作り直すのが基本です。水を吸ったものはすぐに腐ってしまうからです。
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餌づけエサの作り方
昨年末の私の場合は、オチョコにエサを入れ(アワ玉に『キクスイ』の『ブンちゃんベビー』なる粉末・・・現代製薬の『ヒナフトール』とどっちが良い名か・・・を混ぜたもの)、そこに熱湯を多めに注ぎ、かつ捨て、熱湯をはった小鉢にオチョコを置いて少し冷めるのを待ち(2、3分?)、冷めてきたら小松菜のペーストと粉末(ボレー粉・カトルボーン・煮干し少々をすり鉢ですったもの)をひとつまみ入れてかき回し、適当な温度になったところでさし餌をしていました。
孵化2、3週間では固いと未消化になりやすいので、熱湯をすぐには捨てずに少し置き(1分?)、与える時に『育て親』で数回トントンたたいてつぶしてから与えたりしたはずです。大きくなるごとに(無意識に)固くなるようにしていったと思います。最終的にはオチョコに入れた熱湯はすぐに捨て、小鉢にも浸けなくなるので、粒エサはほとんどふやけていない状態で与えていました。
※自分自身、その都度無意識にやっているので、「飼育法」のページには細かくは紹介しないできましたが、結構悩んでいる人が多いようなので、参考までに上のような我流の大まかなプロセスを書き加えるつもりです。
アワ玉とパウダーフードを半々くらいに混ぜると、食滞を起こしやすいという説があります。
アワ玉とパウダーフードでは消化のスピードが違うため、とか、アワ玉の粒と粒の間をパウダーフードが固めてしまうため、などといわれています。
ようするに、アワ玉が主で、パウダーフードを少し、という感じなら問題はないということだと判断しています。
また、病気の時に人間がおかゆを食べるように、より消化の良いパウダーフードが適しているのも確かだと思います。ただし、元気な時におかゆでよいかどうかは、議論の分かれるところかもしれません。
「粗悪な粟玉」なるものの存在はうわさなのですが、ムキ粟そのものを「粟玉」と誤解している人は、現実にかなりいるようです。
粟玉はムキ粟に生卵(黄身のみの場合あり)をまぶしたものです。ただのムキ粟を好んで食べる文鳥はいないので、喜んで食べていれば、何らかの添加がなされていると判断できると思います。ただ、どの程度の量がまぶされているかはわからないので、十分なのか、そうでもないのかわからないのが困ったところです。
またその「十分」とはどの程度かも微妙です。発情のためなら、市販のもの程度で十分かもしれませんが、育雛には不十分な気がします。不十分を感じた場合は、卵黄粉などをまぜたり、さらに市販のアワ玉にさらに自分で鶏卵をまぶす方もいるようです。
私は、『キクスイ』通販の全卵入りアワ玉を与えています。また最近の育雛では、そのアワ玉から鶏卵のカラを取りのぞき、ヒナ用の添加物(鮒粉などなどではないかと想像)をまぜたものを基本に使用しました。
私も分量はあまり厳格に考えないです。
『キクスイ』のブンちゃん何とかいう粉末は、書いてあるとおりの比率でアワ玉に混ぜておきました。それに、ボレー粉末ひとつまみ、青菜ひとつまみ、といった感じです。
なお、ボレー粉は与えすぎると消化に悪いと思えたので、今回はカトルボーンを粉末にしてボレー粉末と半々くらいにしました。
生後半年くらいは、アワ玉を別容器で与え続けても良いかと思います(私はそうしています)。
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ヒナの成長について
「生まれて3週間目くらいの子」とされていますが、それが事実なら、「起きている時、僕の掌以外の場所」というのはやめた方が良いです。その頃のヒナには消化のため安息にする時間が重要です。エサを与える時以外は、構わないのが基本なのです。
もし、脚がしっかりしある程度飛び回る程度に成長している(生まれて4〜5週間)のなら、少し遊ぶことも必要となってきます。しかし、やはり「間食」はさせず、人間の方が構いたいのを我慢して、フゴ(藁のハウス?)などに入れて置くべきだと思います。とりあえずそれがしつけといえるかもしれません。
もし、ブンブンと飛び回るくらいに成長しているようなら、フゴではなくつぼ巣(藁のハウス?)にしても良く、飼主を見れば「叫び散ら」すかもしれません(ふたつきのフゴでは飼主の姿は見えません)。時間の許す限り遊ぶのは良いことですが、そろそろ自分自身でエサを食べる準備をしなければならなくなります(カゴの中にエサを入れておく・餌づけの際、エサを奥まで入れないなどなど)。
生後一ヵ月あまりで一人だちしてしまう生き物は、おっしゃるとおり微妙です。ほんの数日で、まったく違った対応となることに十分にご注意ください。
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ひとり餌への移行
「その当時生まれて1か月ぐらい」が正しければ、生後50日くらいで、ひとり餌になっていないのは遅いと言えます。ところが一週間ずれて40日そこそこなら、そろそろひとり餌になるはずの時期となります。微妙なのです。
購入したヒナが、どれくらいの大きさなのか、正確には分からないと思います。正確に分からないことを、細かく考えても仕方がないと私は思います(目安・・・飛び回っていたら一ヶ月)。
スポイトでエサを欲しがれば与えつつ、自分でエサをついばむ機会もつくってやれば良いと思います。自然に自分からエサを食べられるようになるはずです。悩むことはないです。
なお、エサを与えず飢えさせると言う行為には、私は反対します。それは不自然だからです。
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/bun2/mondai/mondai18.htm
人間も乳離れは多少の前後はあっても、必ずするものです。心配はもう少し(1,2週間)たってからでよいと思います。
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かみ癖について
まず、しからない方が良いです。なぜなら、文鳥は「かんだから怒られたのだ」という認識をしてくれず、「こいつ攻撃してきた」と思い、さらにかみついてくるか、おびえて近づかなくなってしまうことが多いからです。文鳥のかみつきは鵬山公さんの言われるように、それほど強いものではないです。文鳥自身も親愛をしめすつもりで・・・、少なくとも悪気はなくかんでいるので、人間側は涙は出しても手を出さないでおくべきなのです。
かむかまないは性格だと思います。生まれながらに乱暴なのも、おとなしいのもいるのが文鳥だと思います(同じ人が同じように育てても、かむかまないはあります)。そして重要なのは、かむ文鳥にしても成長課程の一時的(数ヶ月)な現象で、徐々におさまるのが大多数だと言う点です。しばしの辛抱が、その後の楽しいつきあいに結びつくはずなのです。(HP『文鳥幼稚園』http://www001.upp.so-net.ne.jp/heidi/の「わが家の失敗と反省〜その2」の体験談は参考になります)
私の場合も、痛くともなるべく痛いとは言わず、大声を出さず、振り払うようなことは絶対しないで、指で遊ぶようにしています。指なら攻撃されても、首筋を突然つねられるよりはマシだからです。現在生後半年のメスのつねり攻撃を受け、さらにその父親で羽の生えかわりなどで幼児性を復活させた3歳オスのつねり攻撃を受けていますが(完全な遺伝です。他の14羽はほとんどかみません)、我慢・我慢です。このオスにしても、幼少期にはよくかんで、唇にぶら下がったりしたものですが(親戚の家に里子に出したら攻撃性を増し、恐怖の食いつき文鳥となって戻ってきた)、クチバシを軽くつまんだりして辛抱強く遊んでいるうちに治まっていました。やはり、明るい明日を信じて我慢・我慢です。
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羽が抜ける
生後5ヶ月なら、ヒナ換羽(カンウ・トヤ)と考えるのが普通だと思います。大人の羽に生えかわってきているということです。(http://www.cam.hi-ho.ne.jp/bun2/mokuzi/sakuin.htm)
文鳥の換羽は、非常に激しい場合、地肌の見えるハゲ状態になります。(http://buncho-bbs.hp.infoseek.co.jp/の「とぼけた文鳥たち」4番目など参照)驚く必要はないです。
ただ、万一、新しいトゲトゲした毛が生えてこないで、抜けたままなら、病気かも知れないので、動物病院で診てもらうしかないと思います。
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保温の一例
使い捨てカイロはあまりすすめられません。温度が高くなったり、逆に発熱しない事があったり、安定しないからです。密閉したところで使用すると、酸素不足にもなります(鉄の酸化で熱くなるしくみだからです。理科で実験してみましょう)。
安上がりですませるなら、人間用のアンカが一番良いと私は思います。1000円くらいで売っていると思います。「弱」にして上にフゴなりマス箱なりヒナを入れる容器を置き、どれくらいの温度になるか試し、温かくならなければ「中」にして、フゴなどが半分のるようにして使うと良いと思います(全部のせてしまうと暑くなってしまう)。
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羽を切られていた
生後一ヵ月半未満で羽を切るのは、とんでもない話です。飛ぶ前から(文鳥が飛び始めるのは生後一ヶ月)切られているとすると、飛ぶことを知らない可能性が考えられると思います。
とりあえず、翼を広げて見てください。翼の外側が5枚程度ばっさり切られているようなら、まず飛べません(おとなで飛ぶことを知っていれば、少し飛べます)。鳥が飛べなければ元気がないのは当然です。運動が不足すればお腹もすかないでしょう。発育中の運動不足は健康上重大な問題となり(人間で言えば小学校の低学年まで寝たきりと言った感じです)、放っておくと羽が生えるまでの大切な数ヶ月、その状態が続いてしまいます。そこで、私なら次のどちらかを実行します。
☆やさしい対処(リハビリ)・・・もし片方の翼だけ切られていたら、そのままだとバランスがとれずかえって危険なので、切られていないほうも同じように切ります。そうしてから、文鳥を手の上に乗せてゆっくり腕を上下させ、文鳥が羽ばたくようにします。毎日文鳥がくたびれない程度に遊びの一つとして続けます。羽ばたくことを覚えると、その状態でも少しは飛べるようになると思います。そうなったら、あまり高いところに行かないように注意しながら、羽が生え変わるのを待ちます。
☆本当の対処(荒療治)・・・羽は途中から切ると、なかなか生え変わりませんが、根元から引き抜くと一ヶ月以内に新しい羽が生えます。したがって、切られている両翼の先端の2、3枚だけを引き抜きます(全部だとかわいそう)。痛いのは一瞬ですし、これにより早く正常な状態にすることが出来ます。羽が生えれば、少し羽ばたき練習をしただけで、普通に飛び始めるはずです。
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飼育関連(日常的)の話題 |
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文鳥の爪切り
爪が伸びると、脚が引っかかって危ないのです。
目が見えない状態にすると、静かにするものが多いです。HP『文鳥麦酒』(http://www5e.biglobe.ne.jp/~ricebird/)さんが面白い保定の仕方を紹介していますが、私の場合は、V字で頭を挟み目隠し状態にします。
ウチの文鳥は目隠しをしてももがくので注意しないといけません。かなり器用な話かもしれませんが、親指と小指で切る爪を動かないようにして切ります。二人の場合は、一人が目隠し状態で抑え(保定)、一人が切り役で、片手で指を持って切ると楽だと思います。ただし、きつく握ってはいけませんし、動かしても危険です。加減が難しいですが、これは慣れるしかないと思います。文鳥のことを考えて、冷静におこなえば、大丈夫だと思います。
もう爪が伸びましたか、まだ早い気がしますが・・・。(伸び方には個体差が大きいですが、生後六ヶ月のセーヤはまだ爪切りをしていない)。
爪は血管の少し手前だと出血します。人間用の爪切りで切ると、多少縦割れするようで、血管までヒビが出来てしまうためだと思います。はじめは、ほんの少し、切ったか切らないか程度が無難です。
慣れると、「ああ、出血したか、お線香、お線香、ジュ!」と言う感じになりますが(ただし、取り出すまでが大騒ぎで、げんなりする)、はじめは出血すると慌ててしまいますから、脚を押さえる練習のつもりで慎重にやってみると良いと思います。
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水浴びしない
毎日ずぶぬれにさせるのは、風邪をひいてしまうのでやめた方がよいと思います。軽くで良いです。
普通でもずぶぬれになることはないのです(文鳥によって羽毛の質に違いあり、水をはじく方が本来の姿)。水そのものよりも、それをはじくために羽ばたいたり、羽づくろいすることが重要なのだと思います。
毎日の水浴びをじょうろでやる場合は、水がかかる程度で良いでしょう。特別に汚れてしまった場合は、仕方がないので人間の赤ん坊をお湯に入れるくらいの慎重さで、一度洗ってやるしかないと思います。
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放鳥(遊び)時間について
それぞれのライフスタイルでいろいろで良いと思いますが、どちらかといわれれば、一定の時間にすることをおすすめします。理由は以下です。
@時間を決めることで、文鳥の生活リズムが定まる(抱卵との関係はわからない)。そのため、カゴに戻すのも楽になる。
A時間を決めることで、その時間内は文鳥に注意しやすくなる。油断すると危険(特に足元につきまとう文鳥)。
ついでに、非難を受けそうですが、放鳥は夜のほうが良いと思っています。夜間なら、万一の時も遠くまで逃げない(というより暗い外には、まず飛び出さない)と思うからです。
ちなみに、我が家の放鳥時間は7時30分頃〜9時30分です。
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荒鳥の手乗り化
手乗りでない文鳥を手乗りにした方の経験談はこちらにもありますので、参考にしてみてください。↓
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/bun2/densetu.htm
好物は、この場合カナリアシードが一番ではないかと思います。普通のエサの中にも入っているので文鳥君も知っているはずです。
私だったら、夜になってから、カゴを開けて、入り口付近にカナリアシードを置いておびき出します。なぜ、夜かと言えば、カゴに戻す時に捕まえやすいからです。電気を消して、素早く捕まえます。
早く慣れさせようとして、かえって恐怖感をもたれても困るので、何日単位ではなく、何ヶ月単位で気長に接していくのが一番ではないかと思います。
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アイリングの色が薄い
この季節では、羽の生えかわり(換羽)に入ったことを示している可能性が高いと思います。我が家の文鳥も、ふつう換羽前に色が薄くなります。
当然、病気で血色が悪くなっている可能性もありますが、食欲その他に異常がなければ、心配しなくて良いと私は思います。
多少の変化なら、わりに日常的にもおきますが、病気かどうかの判断は、飼主が見極める以外にないです。
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文鳥を寄せ付けない方法
昼間中放し飼いにして、捕まらなくなった時、私がとった対処法は、他人には勧められません。・・・羽を切った・・・
クーラーの上など特定の場所に行かないようにするには、行けないようにするのではなく、嫌がるようにしたほうがよいかも知れません。今はなくなってしまいましたが、『ぶんちょといっしょ』というHPに、7色縞模様の紙を置いておくという方法が紹介されていた記憶があります。文鳥は視力に優れ、見たことのない色を嫌いますから、そういったものを用意すると近づかなくなると思います。
カゴで暴れるのは、慣れてもらうしかないです。人がいると騒ぐと思うので、まず人の姿を見せないように心がけると良いと思います。・・・もしくは、開き直って放し飼い・・・、これも一般的にはおすすめできないですが
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仲の悪い文鳥
不思議なもので、「馬が合わない」場合は兄弟でも、オスメスでもでも、ケンカばかりすることがあります。また、突然仲が悪くなったりもします。文鳥は面白いです。
あまり激しいケンカなら、カゴは分けたほうが良いと思います。
今後仲良くなるか、その方法があるのか、・・・オスメスの場合、向かい合わせのカゴでしばらく飼い続けると、仲が改善する場合があると思いますが、他に何か良い方法があればご教示下さい。お願いします。
文鳥は、もともと気が強く、騒々しくケンカする小鳥です。インコ類を飼っている人が、初めて文鳥を飼うと、その点で驚くという話をよくうかがいます。
基本的に、一緒に育った兄弟か夫婦以外とは仲良くならないと私はあきらめています。文鳥の場合、ケガをしない程度ならケンカもコミュニケーションと思い、「ああ、またやってる」くらいにしか感じないのです。
つまり、「ま、威勢が良くていいかな」・・・と思っているので、仲良くする方法は考えたことがないです。
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成鳥で口を開けて呼吸音
暑い、もしくは運動の後はそうなります。ウチの文鳥連は電気ポットの上でだいたいそんな状態です。
口を開けていると言うだけで、一部の動物病院では有無を言わさず甲状腺障害として、ヨードを処方されるとかされないとか・・・。ではありますが、当然病気である可能性もあります。理由も見あたらないのに、その状態が続くようなら要注意でしょう。
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フンの異常
糞は健康を見るのに有効ですが、たまに水分が多いくらいは普通です。いつも水分ばかりだったり、未消化であったりしたら問題です。変な糞をしたら、さらに注目して、異常が続けば病院に行くことになりますが、水を飲んだ後は水分が多いのは当たり前、菜っ葉を食べれば緑の糞でなければおかしく、ニンジンをかじれば赤くなって当然です。
糞に注目するのはよい事ですが、あまり神経質になりすぎるとくたびれてしまうものと思います。
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羽に関する話題
家庭で飼われている文鳥の換羽は、必ずしも一定ではなくなってきているかもしれません。10月に換羽ということもあり得ると思います。
羽を引き抜くのは容易なことではありません。それこそ、正気ではない様子で引きむしるのが毛引き症なのだと思います。そうではなく、何となく毛繕いしている時に抜けるようなら毛引きではありません。
病気でも毛は抜けるようですが、抜けた後から新しい羽の芽が見えれば、健康で普通に換羽しているものと見なせると思います。
とりあえず、じっくり観察してみると良いかも知れません。
クチバシの付け根が部分ハゲ状態になる文鳥はいます。次の換羽までそのままですが、拡大し続けることはなく、換羽の時に新しい羽がはえてきます(半年ほどハゲています)。年齢は関係ないようで、理由は不明です。健康上の問題ではなく、体質かもしれません。同じ文鳥が2年に一度そんな感じになる印象をもっています。
とりあえず、拡大しなければ問題ないと思います。拡大するようなら、不自然なので病院でしょう。
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帰宅拒否の対処
まず、どのように放鳥(カゴから出して遊ぶこと)しているかが問題です。毎日違う時間、違う長さで遊ばせていると、文鳥はカゴに入ろうとしなくなります。「昨日はもっと遊んだ」「まだ帰るには早い時間だ」というわけです。
なお、夜なら、電気を消した瞬間につかまえられるので、楽です。
ある程度規則正しく放鳥しているのに帰らない場合、理由不明の帰宅拒否は文鳥によっては時として起こります。追い掛け回すと事故を起こす危険があるので、私は羽を間引きます。風切り羽を一枚おきにクリッピングするのです(↓のステップ1)。
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/bun2/siikuhou/hanekiri.htm
クリッピングはやらないに越したことはないので、放鳥時にエサを与えず、お腹がすいて自分でカゴに帰るようしむけるなど、いろいろ工夫されている方も多いです。
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日光浴について
我が家は東側の窓際に置きっぱなしです。カーテンも閉めない(閉めることが出来ない)ので、ガラス越しに朝日を浴びて起き、暗くなると…、虎視眈々と放鳥の機会を狙っているみたいです。
いろいろな考え方がありますが、直射日光による日光浴にそれほどこだわらなくて良いと思っています。
ただ、ガラス越しの日光すら届かないところにカゴがある場合は、日曜日くらいは1、2時間日光浴したほうが良いだろうとは思います。ベランダに出せなければ、窓越しに長時間置くのも良いかもしれません。
文鳥が巣に入ったら、それは文鳥の勝手なので、無理やり日なたに押しやることはないと思います。
日光浴についての理屈は↓にありますが、私は無理しておこなう必要は全然無いと考えています。
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/bun2/mondai/mondai21.htm
なお、夏に日光浴をするなら、真昼は避け、日かげをつくるのは常識だと思います。また、ベランダがコンクリート類だと、照り返しですごいことになるので、打ち水をするぐらいの配慮も必要でしょう。
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カゴ抜けの術
禁断の必殺技、カゴ脱けの術を会得してしまったのかもしれません。ガチャガチャ開閉口を押し上げているうちに、自分で外に出てしまうのです。一羽やれば、みな真似をするのが若い文鳥ですから、きっと…。
この禁じ手は、インコがしばしば見せるもので、開けることが出来ないように金具でとめたりします(すでにカゴにそういう仕掛けが施されているものもあります)。
習慣にならないように、しばらく洗濯バサミか何かで開かないようにとめておくと良いかと思います。
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換羽時期の変化
文鳥には夏羽毛と冬羽毛の違いはないので、換羽は春に1回が日本での本来の姿です。しかし、春と秋に2回起きるものと思っている人も、最近は多くなっています。生活環境の変化によって、かなり変ってきているのかもしれません(私は日照と関係すると考えています↓)。
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/bun2/mondai/mondai22.htm
なぜ2回になるかを究明するには、個々の飼育スタイルをよく検証する必要がありますが、別に2回になったら良くないとは言えないので、気にする事もないと思っています。
ただ換羽が毎回激しいもので心配なようなら、1回にすることが可能なものということは、認識しておいても良いかもしれません。
普通は秋には換羽しなかったのです。秋に換羽するケースが出てくるのは最近の事だと思います(飼育書その他で私は見たことがない、あるいは新たに日本に入ってきた文鳥の系統では二度換羽するのかもしれない。さらに想像すると、春換羽の途中で夏となり、暑さで換羽が止まり、涼しくなり換羽が再開する、つまり日本の四季に順応しきれていないのではないかという考え方も出来るかもしれない)。つまり、普通のサイクルでは秋はカウントしない方が良いかと思います。
我が家の文鳥の場合、例えば昨年の10月生まれのものは今年の春の換羽はしませんし、当然秋に換羽もしません。おそらく来春換羽すると思います。
昨年12月生まれのものが、今年の9月に小換羽(頭の一部と尾羽)しましたが、これはヒナ換羽の積み残しではなかったかと思います(その間の成長分かもしれない)。私は細かに考えませんが、これもおそらく来春から年一回の換羽になると思います。
つまり、最初の1、2年は成長期なので、普通の周期でないほうが普通だと判断しています。
成鳥になっても、換羽が激しい年とそうでもない年があったり、文鳥によっても当然換羽の程度は違って見えます。私は一時、2年に1回大換羽があると考えていたのですが、最近は生えかわりが一気に進むか、そうでもないかの違いだけで、結局毎年同程度生えかわっているという考え方に傾いています。
といっても、それほど注目してデータを取っているわけではないです。いつどのように換羽しようと、元気ならそれで良いので、あまり気にしていないのです。
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飼育関連(その他)の話題 |
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暑さ対策
はっきりとはわかりませんが、文鳥は人間よりも多少暑さに強い気がします。それでも日本の蒸し暑さは格別のものがあります。外気温が30℃を超えた中で、完全に閉め切った部屋の中にいるのは危ないと思います。
しかし、とりあえずカーテンは閉めて換気扇をまわす程度の配慮をしておけば、部屋に熱がこもるのは防げるはずです。さらに凍らせたペットボトルの後ろから、扇風機をまわしておけば、よほどのことがない限り大丈夫ではないかと思います。
休みの日にでも自分が実験台となって、暑くて汗が出る程度なら可、生きていくのもつらいような状況ならエアコンも考えたほうが良いかも知れません。
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寒さ対策
私は、カゴの並んだラックのまわりをビニールシートで囲って、温室のようにして、小さなヒヨコ電球(20W)を1、2個つけておくだけです(夜は完全に閉め、朝前面は開ける)。
ヒヨコ電球は大きな物は破裂する場合があったようですが、小さい物は、水を浴びなければ壊れることはほとんどないと思います(年に一度カバーをはずして点検し、あとは数ヶ月間つけたままにしている)。
一羽で室内なら、20Wのヒヨコ電球で十分だと思います。カゴの外側に引っかけておき、つぼ巣などを使わなかったり、室内気温が10度を下回るような場合は、さらに温室化してしまえばよいと思います(カラーボックスの裏表に透明ビニールを貼るとか)。
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文鳥に留守番
成鳥になっていれば、数日の留守番は大丈夫です。エサをたくさん入れて(念のため2カ所、さらに底網をはずしておけば安心)、水も数カ所に設置(バナナ型の給水器などは事前に使用してお慣れさせておく)しておけば、夏場で3日、冬なら5日は何とかなりそうです。
なお個人的な許容範囲は2泊です。それ以上の旅行は考えません。朝水とエサを取り替えて出発、翌々日の夕方には帰ってくるパターンです。
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文鳥と移動
元気な文鳥は、慣れていないと電車などの人混みは大騒ぎです。自動車でも騒ぎますか?・・・やはり、これは慣れなのです。
私は文鳥の家庭外持ち出しを極力避けるので、慣れることがありません。マリンさんと同じような状況になります。
対策としては、とにかく視覚が問題なので、とりあえずカゴの周囲は目隠しします(もしくは紙袋に入れる)。何も見えないと不安らしいので、上部はそのままにして運びます。カゴの上部にへばりついて文句を言うので、指で遊んだりして、だましだまし運びます。
暴れて仕方がない場合は、せまいマスカゴに入れてしまった方が、動けないのでケガはしないで済むと思われます。車の場合は、むしろこの方がよいかもしれません。
新幹線の耳鳴りは、おそらく文鳥には影響しないと思います(聴覚は人間より鈍感と思われる。飛行機などで外国から運ばれても大丈夫)。
まだちいさいですから、逃げないように注意しながら連れ行った方が安心できるような気がします。私だったら、ちいさいカゴに入れ、そのカゴを紙袋に入れ、カゴの上部にタオルか何かをかけて連れていくと思います。
信頼できる人がいればまかせられますが、毎日遊んだ方が良い時期なので、ペットホテルのようなところは避けた方がよい気がします。・・・なかなか判断が難しいところです。
文鳥を連れての海外渡航の困難さについては → こちら
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逃げた時にどうするか
逃げてしまったのが朝なら、日中一杯探して(交番があればいちおう届ける、出来れば近所の人に聞き込み)、暗くなったら捜索は困難なので、貼り紙作りをして翌日適当なところにそれを貼り、保護されることを祈ることを、私ならすすめます(ペット探偵なるものもこれ以上のことは、たぶん出来ません)。
一度の飛行は数百メートルがやっとだと思いますが、何回も飛んでいると、一体どこへ行ってしまったか見当もつかなくなります(雀にくっついていったりします)。時間の経過した夜間に懐中電灯だよりで捜索するよりも、冷静に、より可能性のある手段を模索するわけです。
もし逃げたのが夜間なら、遠くには行けないはずなので、周囲を徹底的に探します。
手乗り文鳥は逃げたと見えて、実は近くの草陰でジッとしている場合も多いです。そうした場合は、自分の家に戻ってくることもあるようです。飼主が呼んだり、一緒に飼っている小鳥をベランダなどに出しておくと有効でしょう。しかし、いったん遠くまで飛んでいってしまうと、自力での帰還は不可能です。飼主が探し出してやらなければなりませんが、一度見失うと、何しろ小さいので発見は困難なのが現実です。
見つからないと絶望的になりますが、手乗り文鳥は人間を恐がらないので、お腹がすくと人間に近づいてきて保護されるケースも多いです。私が小学生の頃、父が草野球の帰りに、よく慣れた桜文鳥を保護してきたことがありました。チュンチュンと近寄ってきたそうです。窓を開けていたら、文鳥が飛び込んできたケースもかなり聞きます。それを運命的な出会いとして、文鳥マニアになる方も実は多いのです。
つまり、貼り紙などをして探したけれど見つからなければ、嫌な想像をせずに、素晴らしい飼主にめぐり会っていると想像した方が良いと思います。そして、今後逃がさないように気をつけるのが一番でしょう。
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ペットホテル
利用した事がないので(というより多すぎて不可能)聞いた話ですが、良い点は便利なところ、悪い点は怪しいところです。
お店によっていろいろなので、その点は飼育状態の確認が必要でしょう。出来れば鳥カゴの持ち込み可のところの方がよいかも知れません。餌の持ち込みが出来るとなお良いでしょう。
しかし、結局のところ、なるべく利用しないほうが良いと思います。慣れない環境で文鳥がかわいそうですし、病気が感染してしまう可能性もあります。また、世話している時に逃がしてしまうかもしれませんし、万一の事があっても、預かり側には「器物の破損」責任しかありません。安心して預けられるといった存在ではなさそうなのです。やむを得ない場合の、緊急避難ではないかと思います。
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観葉植物について
個人的には観葉植物と文鳥との接触は、すべて避けています。一つは文鳥に毒性があると嫌だからで、もう一つは文鳥がむしって観葉植物がかわいそうだからです。
室内で栽培しているといえば、豆苗だけです。
それで、クワズイモですが、「食わず」「イモ」どちらの言葉も毒性を連想させます。少し調べてみます・・・。
クワズイモ=フィロデンドロン、人間の場合樹液に触れると相当かぶれるみたいです。その点案外鳥には耐性があるかもしれませんが、シュウ酸カルシウムが強烈なようなので、やはりかじるのもやめさせたほうが良さそうですね。
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蚊取り器の使用
ニワトリなどは、人間の蚊よけに使われるくらいですが(ニワトリから吸血するので人間は無事)、文鳥のような小鳥はそれほど蚊に刺されることは無いと考えています。動きが早く、蚊に気づけば捕まえるだろうと思うからです。
また、現在は網戸も無しに窓を全開することはあまりないはずなので、室内に侵入する蚊も微量です。したがって、文鳥が蚊の被害を受けることも、ほとんどないだろうと思います(縁側のある家はほとんど消滅)。
しかし、西ナイル熱などの日本侵入も考えられる昨今は、少数とはいえ、家に侵入した蚊の対策も必要です。その際もっとも手軽なのは、蚊取り線香や電気蚊取り器となります。
これら蚊取りの一般的なものの殺虫有効成分は、ピレスロイド系の化合物です。この化合物は、「温血動物の体内では速やかに解毒される」ので、人間や文鳥に害がないとされています。しかし、化学物質過敏症や、吸い込みすぎれば健康被害もあり得るとする考え方もあるようです。
現代家屋での問題は、昼間に少々入り込んだ蚊が夕方から活動することにあるだけですから、そもそも一晩中つけっぱなしにする意味はないものと思います。就寝前の数時間程度つけたら、消してしまうのが合理的でしょう。それならば、殺虫成分を吸い込む量は最小限に収まるはずです。
より化合物に疑念を持つ人は、蚊帳(かや)をつるしたり、同じ蚊取り線香でも、天然の除虫菊を原料にしたものを使用したりするようです。大昔は窓全開なので蚊帳の中でないと安眠すら不可能で、蚊取り線香なり、蚊遣りの火を庭先でいぶし続け、その上で蚊帳の中で眠ったものと思います。この点現在家屋で蚊帳を使用しても、それだけでは室内に侵入している蚊を退治できず、出入りの際に蚊帳の中に入り込まれると可能性もありますから、やはり除虫菊蚊取り線香を夕方に少々つける程度は必要となるわけです。
なお蚊取り線香は、煙には違いないので、機密性の高い家では、一晩中点けっぱなしはやめたほうが良いでしょう(煙たくって人間も眠れなくなりますね)。
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繁殖関連の話題 |
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オスとメスの見分け方
文鳥の場合、外見での判別はいろいろ言われていますが、私の結論としては出来ません。http://www.cam.hi-ho.ne.jp/bun2/siikuhou/hanbetu.htm
オスは「さえずり」という歌(一定の調子をもった鳴き方)を、首を伸ばしたりダンスをしながらおこない、メスは普通それをせず、鳴き声は単音のみです。つまり、いつも同じような連続音の歌をうたっていればオス、それがなければメス、と考えれば、ほぼ大丈夫だと思います。
「おいでーとか少し高い声を出すと、ヒョーヒョー」・・・う〜む、メスでしょう。オスのさえずりは千差万別ですが、とにかく連続音で節回しを持つ歌である点は共通しています。同じ文鳥は、生後一年ほどたつと歌い方が決まり、いつも同じようにさえずります。さえずる時は首を伸ばすようにしたり、かがむようにしたり、ピョンピョンはねたりします。健康なオスは、うるさいほどさえずり続けます。
外見での雌雄鑑定は不可能です。だいたいの目安はありますが、すべてに当てはまるわけではありません。「メスでしょう」で買ってきて「オスだった」ケースが私には2度あります。両方ともメスとして売られていて、私が見てもメスと思えたので買ってきて、栄養価の高いエサを与えたら、気持ちよくさえずりだし、送還することになりました。・・・この件に関してはお手上げです。
オスがさえずりながらダンスを始めると、それに合わせてメスもピョンピョンはねることがあります。
違いはオスがさえずるのに対し、メスは尻尾を振って交尾の合図を出すところです。ようするに、オスメスの区別はダンスよりも、さえずりの有無のほうが確実です(メスのさえずりもどきも例外としてありますが・・・)。
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産卵問題
巣をそのままにして、卵を取り出してしまうと産み続ける危険があります。ピンクになったのはカルシウムだけでなく、栄養が卵にいってしまったためです。十分補給できるように、アワ玉やボレー粉、青菜などを与えてください。
この場合は、とりあえず巣を取り除くのが良いと思います。それで産卵がやめば良し、もし巣がなくとも産卵をやめなければ、↓などを参考にして、徹底的に阻止するか産卵抑制を考えてみてください。
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/bun2/mondai/mondai15.htm
私はつがいで飼うので、実体験はありませんが、産卵を絶対に防ごうと思うと、まずスキンシップを制限することが必要になると思います。
つぼ巣をとっても、餌箱に産卵したり、放鳥時にカーテンの裏などの暗がりや、飼主の袖口で産卵した話もあるのです。
スキンシップしたいから手乗りなのに、スキンシップを控えなさいというのは、文鳥自身にも飼い主にも酷な話なので、産卵の廃絶が無理なら、産卵数の減少をめざすことをすすめることにしています。
可能なら、今のうちから、背中をなでるといった擬似交尾になるようなことは習慣的にやめ、秋になってもアワ玉のような発情飼料を与えず、つぼ巣も入れず、で様子を見て、それでも尻尾をふって発情してしまうようなら、また考えるしかないと思います。
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食卵癖とアワ玉
どこにもなければ、食べてしまったと考えるしかないです。問題は卵が無くなると、いつまでも産み続ける可能性がある点です。卵を産む→食べる→卵を産む→食べる・・・いつまでも続き、身体が弱ってしまうことも起こりえるのです。
私だったら、とりあえずアワ玉を与え、それでも食卵が続くようなら、産卵後すぐに擬卵と取りかえてみると思います。それでとりあえず3週間くらい抱卵させ、次の産卵では取りかえずに様子を見ます。
【アワ玉について】
アワ玉は、ムキアワ(殻をむいたアワ)に玉子(多くは鶏卵の黄身)をまぶしたものです。したがって、さらに黄身をまぶす必要はないはずです。栄養価を高めたい、とか、使用中のアワ玉の有効性に疑問がある場合に、飼主が手を加えることもあるかも知れませんが、それは特殊なケースです。
「産卵中はいったん中止」ではなく、「産卵したらいったん中止」すると良いと思います。産卵が終われば栄養価の高いものは必要ではありませんし、特にオスが食べると騒々しく、抱卵の邪魔となる場合があるからです。
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箱巣の場合
文鳥はいろいろ性格がありますから、経験してうまくなるタイプもあるのです。
つぼ巣に穴を開けてしまうようなら、箱巣にしてみる方法もあります。巣作りがしたくてウズウズしているのかも知れません(つぼ巣だとあまり作業できない)。少なくとも、穴は開けられません。箱巣を入れると、初めは驚いて近づかないかもしれませんが、すぐに慣れて、巣材を入れると、散らかしながら巣作りを始めると思います。私は、最近この巣作りが、案外重要な気がしています。
それなら、市販の箱巣の上部にフタをのせなければ同じだと思います。
しかし、荒鳥ならなおのこと、人間はのぞかないほうが良いです。のぞけるような状態にもしないほうが良いでしょう。
産卵したか否かは、箱巣にこもりっきりになっているかで判断できると思います。巣ごもりを始めれば、ずうっと卵の上に乗っかっているわけですから、フタが開いていても、あまり意味がないかもしれません。むしろ、静かに抱卵に集中してもらい、週に1回くらい、フタをずらして確認するくらいが良いと思います。
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大きな糞
抱卵中、さらには育雛中のメスは、あまり巣から離れません。そして、巣の中を汚さないように、糞をするのを我慢しています。たまに出てくると、「ヨッコラショ」と巨大なものをします。それは、一所懸命に抱卵・育雛している証拠なのです。
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文鳥の浮気
「軽薄女どもは見習え!」といわれた程、夫婦愛が堅固とされた文鳥ですから、仲は非常に良く、伴侶がいなくなれば悲しそうにしますが、次の恋愛対象が見つかれば、人間の(特に男性の)期待をよそにあっさりそちらに向かうのが普通です。繁殖家の人などは、ひょいひょい組み合わせを変えているのが現実です。
しかし、これは別に文鳥だけの話ではないです。科学的に見たら当然なのです。なぜなら、現代科学は、生きとし生けるものはすべて、おのれの遺伝子を残すことを目的に行動していると断定しているからです。
科学的に言ってしまえば、オスは浮気をするのが普通となります。遺伝子を残すためには、気が多いほうが有利だからです。科学的に言ってしまえば、メスはより良いオスをもとめます。遺伝子を強化するためには、それが有利だからです。
自然界で、もし伴侶に先立たれたら、次の伴侶を見つけなければ遺伝子を残すことは出来ないと言うわけです。何とも割り切った話です。
もちろん、すべての人間が遺伝子を基準に行動をはじめたら、社会が混乱してしまいます。道徳できつく縛りつける必要があるというわけです。しかし、文鳥には道徳はないのですから、まあ、仕方がないことだと思います。
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産卵と放鳥
「抱卵中には放鳥せず」という説もあるでしょうが、私はその説には従いません。なぜなら、繁殖以前に手乗りであることを重視するからです。産卵中も抱卵中も、一定の放鳥時間中、出て来たければ遊ばせています。オスとメスで交代で温めるので、普通に代々繁殖できています。
これに理屈をつけるなら、「そのほうが自然だ」と言うことになると思います。野生状態でも、産卵・抱卵・育雛中、メスが巣から一歩も出ないということはありえないです。そんなことをしたら、エサが食べられなくなってしまいます。
抱卵中も自覚のあるメス文鳥は、飼い主と遊んだり、何か食べたりしていても、そわそわ落ち着かず、しばらくすると巣に戻っていくことが多いです。オスの協力がない場合は、カゴが開いていても外に出てこないこともあります。
産卵期間中は、むしろある程度運動したほうが良いかもしれません。人間の妊婦も適度な運動は必要なのと同じだと思います。運動不足は産卵障害の原因になるとする説もあります。
私は、手乗り文鳥をカゴに閉じ込めておくという選択肢はありえないと考えています。もし遊んでしまって繁殖がうまく行かなかったら、それは文鳥自身の自覚の問題なので、段々上手になっていくものとして、それほどこだわりません。そんな感じでも、それなりにうまく行くことが多いのです(というより今まで抱卵放棄を続けた夫婦はいない)。
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育雛放棄への対処
残念なことになってしまうかも知れませんが、私だったら何もしません。理由は、物理的(時間的)に世話できないのと、健康障害の可能性(親から一回も餌付けされない場合、虚弱となる可能性がある)も考えた時、生後2週間までは親鳥の責任として、それまでは何が起ころうと手を出さない方針にしているからです。
万一、うまく育てることができなくとも、次はうまくいくかもしれません。それで失敗しても、まだ次があるはずです。はじめのヒナが残念なことになっても、次のヒナが成長すれば、まったく無駄ではないと、私はそのように考えます。
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ヒナの糞を食べる
そのままにしている親や、巣の外に捨てたりする親もいますが、文鳥の場合一番ほめられるべきは食べる親とされているようです。
当然フンをそのままにするのは不潔なので、片付けたほうが良いわけですが、フンが巣の近くにあるとヒナの所在がわかってしまうので、遠くに捨てたり食べたりする種類が、結構多いようです。
つまり、育雛本能が強い鳥は食べるわけで、ヒナのフンを食べる文鳥は、優秀な親鳥と言えるでしょう。ほめてあげてください。
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擬卵(偽卵)の入手法
小鳥用の擬卵(偽卵)には文鳥用の白いもの、カナリア用の青白いもの、セキセイ用の比較的丸いものなどいろいろありますが、普通に売られているのは文鳥用が多いです。文鳥の場合、親鳥は色や形を厳密に確認はしないので、カナリア用でもセキセイ用でも代替が可能のようです(カナリア用は経験上問題なかった)。
どこにでも売っているものではないですが、案外スーパー、ホームセンターなどを注意深く探すと、こっそり隅のほうに見つかるかもしれません。
見当たらない場合は、まず、近所の小鳥の生体を売っているお店に聞いてみることです。
さらにインターネットの通販で購入する事も可能でしょう。カタログに無くとも、取り扱ってくれる可能性は大きいので、とりあえずお店にメールして尋ねてみると良いと思います(擬卵だけ頼むのは迷惑だと思いますが、他にもいろいろ買えば問題無しです)。
売ってるお店はないし、擬卵以外に買うものが無い、もしくは通販は嫌い、といった場合は自作しても良いでしょう。その場合、紙粘土だと毛羽立ち軽くなるので石粉粘土を利用するのがお勧めです。例えば『フォルモ』という商品名の粘土は、簡単に手に入ると思います。こねて2cm未満の卵形にして乾かすだけで、十分擬卵として使用できます。
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飼育器具関連の話題 |
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ヒヨコ電球が割れる?
ヒヨコ電球は大きければ大きいほど割れやすいと思います。少し傷がついても割れますし、電球がゆるんでいて、わずかな水滴がついても割れるようです(一度100Wをむき出しで使っていて割ったことがある)。
問題ありとのことで、近頃は強化ガラスに変えたようです。少しは割れにくくなったのではないかと思います。
インコの場合はコードを噛み切ってしまい、火災となるケースがあるようです。その点は、文鳥は大丈夫でしょう。100Wとなると、可燃性のものが近くにあると火事になる可能性がでてくると思います。その危険性は、ワット数が小さければ小さいほど少なくなると思われます。
我が家は20Wをつけっぱなしですが、今のところ割れたことはないです。
旭光電気工業でもマルカンでも良いので、さらに安全性を高めてもらいたいところです。なお、マルカンの100Wでは電球が陶器製らしいです。
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恐がって近づかない
すべては慣れなのです。必要と思えば、慣れさせるしかありませんし、それは、せいぜい数日の我慢なのです(普通は)。その慣れる期間、飼主の方がしびれを切らしてしまうことが多いのです。
ブランコなどは揺れるので、恐がり続ける場合もあるでしょうが、動きもしないものをいつまでも恐がることはありません。放っておけば良いのです。
すべては慣れなので、幼時から見慣れていれば楽です。小さい時にいろいろ(巣、ブランコ、水浴び容器など)慣れさせておくと楽なわけです。
我が家に来た文鳥は、恐がろうとどうしようと、つぼ巣とブランコと同居させます。すぐに慣れます。適応力が高いとブランコにもすぐ乗り、適応力が低くても、危険がないとわかれば気にしなくなります。
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その他の話題 |
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手のひらは冷たいか?
どこで見たのか忘れましたが、鳥の看護についての注意なので、出所は獣医さんではないかと想像します。本来は、手の中に入れて病院につれてくることへの注意かと思います。
根拠は次のようなものだったように記憶しています。
単純に考えて、人間は36℃、文鳥が42℃の体温とすると、人肌は鳥肌より冷たい。従って、人の手の中は文鳥にとっては温かくない。
体温は36℃であっても、他と接するところの表皮温度はさらに低い(外気温に近いに決まっているでしょ!)。従って人の手の中は温かくない。
むしろ長時間手の中にいると、人間の汗による冷えがおこると軽く注意し、手の中にしっかり抱えたかたちで移動することで、呼吸を圧迫するというより重大な点で、通院の際は控えるように促すのが適当ではなかったかと考えます。結論は良いのですが、説明の仕方がマズイと思うのです。
マズイ説明をされると、それを受けた素直な人の中には、「手の中はダメです」と単純化して理解されることがあります。善意の人は、「ダメですよ」と他人に主張したくなるものです。
この場合は、本来『通院の際の注意』という限定論で、一般論にはなりえないにも関わらずです。
この手の誤解は世の中に満ちあふれているわけです。
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飛行写真の撮り方
デジカメを買うまでは、一ヶ月に24枚撮り一本を撮影し、現像に出し、スキャナで取り込み、ホームページに載せておりました。
カメラは全自動で、3倍望遠くらいでした。今より写真を撮る時に緊張感がありました。・・・今となっては懐かしい・・・。
もしカメラが全自動なら、撮影地点をあらかじめ決めてしまい、文鳥がそこにくるのをジーと待つと良いと思います。撮影地点に焦点を合わせ(全自動だと、普通シャッター半押し状態)、文鳥がフレームに入ったら撮影するのです。これでピンボケはなくなります。
また、接近しすぎるとピンぼけになるので、機種によりますが1mは離れていた方がよいです。
ボケでなく、ブレもありますが、これには脇をしめてカメラが動かないようにする必要があります。
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鳥インフルエンザ
まったく判断能力がない某テレビ局が、小学校で飼っていた十姉妹が一羽死んだのを、鳥インフルエンザと関連しているかのような報道をするなど、今後も相変わらずのマスコミ扇動がありそうなので一言申し上げます。
問題となっているH5N1型というインフルエンザが、小鳥から検出された報告は聞きませんが、ほ乳類である人間や猫類などに感染している報告は東南アジアからぞくぞくとあがっています。そういった現状を理解していれば、学校で飼っている十姉妹が感染するなら、小学生の身も危ないことは自明です。感染したか確認もしない段階で(当然感染していなかったようだ)ノーテンキに「鳥が、鳥が」と言っていられる問題ではないわけです。無責任を絵に描いたような、マスコミの報道姿勢(スクープが三度の飯より好きな軽薄さ)と言うべきでしょう。
さて、文鳥とこの「鳥インフルエンザ」の関わりは今のところゼロですが、感染しないとは言えません。また感染したとしても、文鳥に直接被害が起きるかも不明です。保菌はしても発症しない可能性もあります。もしそうだとすると、発症しないが他に感染させる『キャリアー』ということになってしまいます。しかしありがたいことに、保菌している小鳥の存在は、やはりまだ聞きません。
ここで、無恥なマスコミ並みに何となく思考停止をしてはいけません。もし小鳥までが『キャリアー』と確認されたら、スズメもカラスもハトも怪しいから、当然それらの動物が身近にあふれかえる人間社会が無事にすむはずがない事は、容易に想像が出来るはずなのです。
ようするに、「文鳥にうつるか不安」だとか「文鳥からうつりそうだから嫌」などといった問題ではないのす。冷静に考えれば、家という隔離された空間で飼っている文鳥が、飼い主に「鳥インフルエンザ」を移す可能性は限りなくゼロに近いのは当たり前の話なのです。また逆に、飼い主が「鳥インフルエンザ」に感染し、文鳥に移す可能性はあるとしても、そこまで一般化したら、すでに人類の危機といえる状態と言えます。つまり、論理的に考えれば、小鳥の一般飼育者が気にする必要は全くないわけです。
くれぐれも、「鳥インフルエンザ」が恐いから、一緒に遊ぶのを止める、などといった、感覚だけの無意味で愚かな行為は避けたいものだと思います。
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さえずりの多様さ
さえずりは出身地により全然違います。いろいろなペットショップでオスを買ってきましたが、いまだに同じさえずりを聞いたことがないです。ただ、出身地が同じだと、影響力の強いさえずりのマネをして、みんな似てくるようです。
我が家で生まれのオス文鳥たちは、今のところブレイと言うオスのさえずりをみんなマネをします(孫2羽、ひ孫1羽、玄孫の子1羽)。しかし、良く聞くと微妙に違っていて、テンポが速かったり、前奏が省略されていたりします。なかなか面白いものです。
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文鳥の弔い
埋葬の仕方は人それぞれで、その人の気が済むようにすれば良いものと思います。
土はたいてい酸性なので埋めた場合、まさに土に戻ります。小鳥は質量がちいさく、骨も細く軽いので、すぐに跡形もなくなると思います。
大きなプランターに埋葬して、花などを咲かせたりする人も多いようです。また、墓石やガラスに生前の姿を刻んでモニュメントにする人もいるようです。
私の場合はあまり亡骸にこだわらないのですが、つぼ巣にエサを副葬品にした状態で入れて、家の周囲に適当に埋葬しています。
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『文鳥様と私』について
(今市子さんの『文鳥様と私』は文鳥たちの描写に優れた素晴らしいマンガですが、飼育書ではないので、実際の飼育の参考にするには非常に問題があります。誤解のないように、私が1〜3巻を読んで気になった点を記します)
【真似してはいけない点】
・口移しでエサを与える。・・・いうまでもなく文鳥を病気にする危険があります(その逆もあります)。
・産卵した卵をベタベタ触る。・・・毎日の検卵など不要で異常な行為です。人間が揺さぶる事で中止卵になる危険も指摘されています。孵化を望むなら手出しは控えねばいけません。
・近親交配の文鳥を里子に出す。・・・健康に恵まれない可能性が高いので、他人に押し付けるのは無責任です。
【真似しない方が良い点】
・人間の食べ物を与える。・・・神経質になりすぎるのもどうかと思っていますが、与える必要はありません。
・非常に長い時間放鳥する。・・・帰宅を拒否するようになったり弊害も考えられます。
・放鳥中に他の事をする。・・・飼い主が眠ったら最後、どのような事故が起るかわかりません。相手は無意識の人間に近づいてくる25gの小さな生き物なのです。
・お湯で水浴びさせる。・・・40℃以上のお湯で水浴びをすると、油分が溶けて保温効果が低くなり体調を壊しやすくなります。
【信用してはいけない内容】
・抱卵の22日目に孵化する。・・・文鳥の卵は抱卵から16日後(当日を入れると17日目)に孵化するのが普通です。
※考察※
この作品中にも抱卵の17、18日後に孵化すると飼育書にあるとあります。ところが「22日目」(産卵当日を数えないと「21日目」)と作者は思い込んでいます。これはおそらく、10月1日初卵で22日誕生だった体験から、それ以前の22日目頃に孵化するのではないか、と言う思い込みが裏付けられたとの錯覚に由来するものと思われます。しかし、1日産卵開始で5日頃に抱卵をはじめれば(文鳥は数個産んでから卵を温めるのが正常)、孵化した22日は抱卵17日後程度で普通と言えるのです。
・餌づけのアワタマをどろどろに煮る。・・・穀類を煮込むとアルファー化(のり状に粘る)し、のどに詰まらせる危険があります。
※考察※
煮込んだほうが人間の目にはやわらかく食べやすいように見えますが、本来文鳥の体温の40度程度ではアルファー化はおきませんから、煮込むことで不自然な食べ物を無理やり食べさせる事になるとも言えます。粉末にしてどろどろにするのと、煮込むのはまったく違う事であると認識する必要があります。
・夜間抱卵しないのに有精卵だった。・・・一定の温度にならないと成長(細胞分裂)しないのが卵なので、絶対に有り得ません。
※考察※
卵は休眠状態で産まれてくると考えると良いです。それが抱卵で温められる事で目覚め、細胞分裂を繰り返し成長していきます。つまり温めない限りは無精卵のように見え、限界は知りませんが、一週間や十日程度温めず休眠状態であっても大丈夫と考えられます。一方いったん目覚めた後は、冷えきると活動が止まり中止卵となります。したがって親鳥たちは、何十分も留守にすることなく、一所懸命抱卵する必要があるのです。この作品は正確な飼育記録に基づいているとは思えないので、何らかの混乱と考えるべきでしょう(前の出来事との混同、卵の交換の際の手違いなど)。
かなりきつい批判をしているので、このマンガの愛読者の方は見ないほうが良いですが、4、5巻についての私的な感想は↓にあります。
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/bun2/tokubetu/kanso/kanso4.htm
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/bun2/tokubetu/kanso/kanso5.htm
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文鳥の平均体重
(文鳥の平均体重を22〜25gとする考え方について)
この数値は23.5gプラスマイナス1.5が平均と言う意味で、ようするに厳密に言えば23.5gが全文鳥の平均値と見なしている事になります。しかし、昔から文鳥の平均体重は25gとするのが一般的です。実際に、先入観を持たずに、文鳥をまともに観察している人間なら、24g以下では少し小柄に見えるはずです。つまり、22〜25gというのは、一般的な平均値25gを上限として、可能な限り下限のほうだけ引き伸ばした、奇怪な数値のように見なせるものです(「20〜25g」などとするのは論外)。
常識的に考えれば、25gを平均値とし、マイナス3gの22gを下限としたいのなら、上限は当然プラス3gの28g。つまり平均体重は22〜28gとしなければなりません。もし、平均を26gと考え、22gを下限とするなら、プラスマイナス4で22〜29gとする以外にはないのです。
平均体重を22〜25gなどという、怪しげな数値(主張される方は23.5gが標準的な文鳥と言えますか?)を信じた初心者の買ってきた文鳥が、たまたま体格の良い28gであった時、「太りすぎ」と早合点する危険が多分にあります。
ペットショップでろくに飛翔も出来ずに胸筋が衰え、ろくなエサを与えられてもいない状態で28gなら、運動をさせ、普通のエサを与えてしっかりした筋肉がつけば、30gになっても不思議はない事くらいは、冷静に考えれば初心者でも想像がつくはずです。ところが何やら幅をもたせた平均体重を、何の説明もなく事実のように見せられれば、その数値に踊らされ、素人考えで無茶なダイエットさせようとするかもしれません。しかし、その文鳥が25gになったら、これは22gの小柄な文鳥が、20g以下になるくらいに危険な状態なのです。
文鳥の体重など、実際は20〜30gでいろいろで、平均すれば25gと言った程度に過ぎないのです。20gだった文鳥が25gになれば太りすぎ、30gが25gならやせすぎで、個々の文鳥の健康と平均体重は無関係と言っても良いくらいです。
したがって、私は病気でもないのに体重をはかっても、あまり意味はないと思っています。しかし、どうしても数値で判断したいなら、元気な時の平均からその文鳥のベスト体重を認識し、そのプラスマイナス2g程度を許容範囲と考え、それを超えたら注意すれば良いかと思います。
(上の数値を2000倍して、日本の女性に置き換えて考えるとわかりやすいかもしれません。ベスト体重は身長によって40〜60kgといろいろで、小柄で普段40kgの人が48kgになればダイエットを考えるでしょうし、長身で60kgの人が52kgになったら、やつれているように見えるでしょう。)
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