余人を以て代えてくれ

​余鳥を以て代えがたいウノ​​
 森(元)さんの経歴は舌禍まみれなので、それに一つ加わったに過ぎないが、あまりにも火消しが下手で、どうにもならなくなってしまったようだ。
 特に、弁舌さわやかな自民党の世耕さんが、上手の手から水が漏れる如く、最悪のかばいだてをしたのが、火に油であった。いわく、「余人を以て代えがたい」。ところが、甚だ遺憾なことながら、世の人には余人を以て代えてくれ、と多少なりとも思っている人が多かったのである。
 しかも、本人は辞めたがっていたのを周囲が慰留したなどと喧伝し、ついでに本人が悪い癖を出して、居直ったような態度をとってしまった。面白いくらいの、真っ逆さまと言えよう。この場合、慰留などしたら、その周囲の者が『男尊女卑』と見なされ、オリンピック精神に反する、などと見なされかねないのである。ここは、あくまでも森(元)さん個人の話として納め、本人は平身低頭を貫くしかなかったもの、と思う。
 ここまで努力されながら、気の毒との同情を引き出せず自分を追い込んでしまわれたのは、身の不幸と諦念される他あるまい。
 ところで、ウノは良くできた子で、飼い主がマスクをしていると、ベタベタすり寄ってくる、恐ろしく頭の良い子である(今のところは・・・)。マスクをするのは接客のためで、その折には、1羽1羽1羽と兄弟姉妹が減っていったのを、何となく理解しているように思われる。・・・天才だ!
 といった塩梅に、居残った子はみな特別に見えるし、運命の子である。もちろん、たまたま他の子が残っても、同じようなことを思ったに相違ない。つまり、どの子も天性の持ち主で特別だと、綺麗ごとながら珍しく真実のような結論を、我々は信じた方が良いと思っている。
 あの子もこの子もみな特別で、奇貨居くべしべしべしと残していけば、飼育崩壊をしてみな不幸になってしまう。心するべきであり、当然ながら、無責任でしかない他人が余計なことを言って、当事者を惑わしてはならない。

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