先ほどTBSニュースの取材を受けたどこぞの街スーパーの社長らしき爺さんが、お米5kgの値段が500円上がったが高くなっても売れている、などとしゃべっているのを見て、どこの星の話かと耳を疑った(冷夏で品不足になった約30年前の話ではないか?)。
実際は、例えば、昨年の私は、イオンスタイル新井宿店で税抜き1,880円の富山県産コシヒカリ無洗米5kgを買っていたわけだが、現在は3,480円でいつ見てもなくならない状態だ。つまり、同じものが1600円値上がりしている。これは率にして約1.85倍だ。
?昨年の方は特売じゃないか?そもそも覚えてないはずだ?頻繁に特売をしていて富山県産はコシヒカリでも軟らかくないのでしっかり銘柄で覚えているし、主婦感覚では主食の値段は忘れようもないものなのだが、物価の変動に疎いおめでたい野郎にはわからないかもしれぬ。では、脳足りん水産省の役人でもわかるように、しっかり記録を見てやろうじゃないか。あー、知らざぁ言って聞かせやしょう!
2023年10/5【新米】山形はえぬき(無洗米) 5kgを、私は生協(パルシステム)より税込み1,996円で購入している。そして、明日、2024年11/28に【新米】山形はえぬき(無洗米) 5kgが税込み3,292円で届くことになっている。同じ銘柄である。1,296円、約1.65倍の値上がりだ。
脳足りんたちや、政府のぱーぷりんたちは、米価の値上がりを1.5倍としているらしいので、1.65倍なら大差ないと思うだろうが、だからバカなのである。なぜなら、お米の銘柄に何のこだわりもない私が(価格的に)大好きだったのは、西友のネットスーパーで買う10kgのブレンド無洗米だった。それが、いくらだったかと言えば、2023年11/07国産無洗米あきたこまちブレンド10kgが税込み3,454円であった。10kgで3,454円で良かったのに、5kg3,400円未満の米が流通していないのだから、米の価格は2倍になったと見なすのが、実勢というものだ。
だから、今年の春先から安い米から消えていったと言っている。その意味が分からないらしいから、脳足りんでパープリンなのだ。安い米をどこが買い占めているのか?それは銘柄など何でも良い外食やお弁当などに決まっている。それに対し、低価格米をスーパーから消さないためには、さっさと備蓄米を放出するか放出するとして外食やら弁当での需要を安定させれば良かったのに、結局、低価格米を食いつぶして輸入米まですっからかんになる体たらくだ。
そしてどうなったか。米が高いので自炊を控えて弁当を買うことになる。当然だろう。米は2倍になっている一方で、お弁当は昨年と変わらぬ値段で山積みになっているのだから。では、それがお米の消費拡大につながると思っているのだろうか?低価格米を食いつぶした外食産業が安い方から買い込んでいけば、いつまで経っても価格は天井のままになるのは、当たり前であり、現実にそうなっている。
スーパーで物価を把握しないで済む結構なご身分に胡坐をかけば、物価対策など出来ず、政権も吹き飛ぶ。すべての物価を下げるのは不可能だが、備蓄米の放出なり、小麦の売り渡し価格の調整くらいは、補助金をばらまくより簡単で即効性があったはずだ。まったく、度し難い。これでは、米公方と言われつつ、物価対策に青くなったり赤くなったりした徳川八代将軍吉宗に笑われ・・・、怒られるだろう。5分で良いのでスーパー通いをして欲しいものである。
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