なぜ幼稚舎が訛るのか?

​ヨーロッパ十姉妹の「おぼん」「こぼん」​​

 NHKの7時のニュースを視聴していて、女性アナウンサーのはっきりぱりぱりした東京下町風味の標準語に感心し、一方の男性アナウンサーのイントネーション(抑揚)が「標準」でないことにゲンナリした。そこで調べたら、意外にも、女性の赤木さんは岡山県出身で、男性の青井さんは東京都出身、それも幼稚舎から慶応というお坊ちゃまとわかった。・・・ニュース読みのイントネーションから判断すれば、まるで真逆になるではないか。
 ニュース7の男性アナウンサーは、なぜか、およそ日本の標準語のお手本とは程遠い人が多いものだが(たぶん陰謀である【後述】)、例えば、現任の瀧川さんは奈良県、以前の武田さんは熊本県ご出身とのことなので、お国訛りが抜けきらないのも、人としては理解できる(プロのアナウンサーとしては適性を問われる)。だが、なぜゆえ、東京生まれの東京育ちのお坊ちゃまが訛ってしまうのか(幼稚園が松濤とあるから『超』の付くお坊ちゃまだ)、これは解きがたい謎という他あるまい。
 日本の公共放送NHKでニュースを読む人は、標準語とは如何なるものか、視聴者にその見本を示してもらいたいと、私は期待している。もちろん、個人的には江戸の武士言葉を基本としたはずの標準語のイントネーションは、他地域と異なっていて奇妙であり、これを標準語にするのが日本語全体としての正しい在り方だったか、かなり疑問を抱いている。しかし、決まってしまっていることなので、今さら仕方がない。標準とするからには、日本語で語る際には標準に従ってもらわねば困る。
 どのように特殊なイントネーションであれ、意識して努力すれば、地方出身であっても身に付く(赤木さんの場合は、ぱりぱりした切れよく明るい瀬戸内弁に標準語が乗ったため、東京下町風味になったものと推察)。逆に、東京しか知らないお坊ちゃまでも、何の問題意識もなければ、イントネーションが乱れることもあるのだろう(青井さんの場合は、訛りなどあろうはずがないとの油断から、周囲の影響を受けても気づかないのかもしれない)。ともあれ、ニュース読みはしっかり意識して正しく標準語を話せる者にお願いしたいものである。
 なお、テレビ朝日の上山アナウンサーのイントネーションは標準語としては壊滅的で、はっきり言えば、聞いていて気持ち悪くなってしまう(原稿は標準語で書かれているのに随所で標準語ではないイントネーションが入るので、抑揚がぐちゃぐちゃで気持ち悪くなるである)。ただ、突き抜けてあまりにひどいので感心しないでもない。いい度胸であり、周囲の話す標準語と自分の違いに無頓着なのだから、大物である。しかして、なぜよりによって最も訛りが抜けず、それを気にもしないまま40代のベテランになってしまうような大人物に、わざわざニュースを読む機会を与え続けるのだろう?これは、標準語を破壊しようとの「反日朝日」の陰謀かもしれず(裏ではフリーメーソンが暗躍しているに相違ない!!)、いろいろ想像を掻き立ててくれる。
 そのようなアナウンサーとしての変化球、もしくはビーンボール(危険球)も、民放の片隅に一つくらいあってもご愛敬だろうか?しかし、多くのアナウンサーは言葉のプロとして、どう考えても日本語として特殊な標準語をしっかり話すために、意識して努力を積み重ねているはずで、テレ朝のアナウンサーもしっかりしている人が多い。そういったより努力をし標準語でニュースを読むことについて才能のある人をそのポジションに採用しなければ、テレビ局としての見識が問われよう。
 もちろん、イントネーションがおかしくても、取材力があったり分析力に優れていたり聞き上手であったり、いろいろ他に優れた面があるはずなので、不向きなニュース読みで標準語を「ぶっこわす」マイナスの役割など演じさせず、それぞれの才能を生かした適材適所で、プラスの仕事をする機会を与えるべきかと思う。
 それはともかく、ヨーロッパ十姉妹のヒナたちは、暑いのに頑張ってる親たちのおかげで(↓父のコーシ)、順調に大きくなっている。わかりやすいことに、黒っぽい子と白っぽい子だ。・・・黒い方が「おぼん」かなぁ。
 それにしても、コーシ↓は十姉妹にしては巨体で落ち着いている。まったくの大物だ。あまり人をこわがらないので、実は差し餌で育てられた手乗り崩れなのでは、と疑いたくなる。しかし、これに似て手乗りとなると、飼い主と一緒に愚痴りながらお酒を飲む子になるのではないかと、少し心配になる。
​​「旦那、今日も暑いですね・・・」

コメント

タイトルとURLをコピーしました