セッちゃんだか誰だか

​ほっぺの穴は耳です​​
 セツ、セッちゃんは、非手乗りの売り物として仕入れた文鳥だが、体が小さく、人の姿を見るとカゴの前面に「文鳥キック」を繰り返す愛想の良さがあったので(「ペア」として仕入れたが、メス同士のペアだったのも一因)、「文鳥団地」の一員とした文鳥だ。
 その後、超大柄のデッカ(彼はヒナで仕入れたが巨体過ぎて売れ残った)と自由恋愛の末に夫婦となり、シルバとサンの母として、孫3太郎(タロ・ジロ・モーリ)を持つゴッドマザーになっている。
 が、この姿である。夫にはげまされ(禿げ増され)、かわいらしいお顔が台無しだ。
 ・・・あれ、耳が見える禿げが好きなはずのジョーが言い寄らず、換羽で元の姿に戻ったテイには、相変わらず付きまとっていることに、今気づいた。・・・つまり、ジョーは亡き妻が自分のはげましで耳穴が露出するほど禿ていたので、その姿を追い求めたが、追い求めているうちに、耳穴という動機を忘れて、追いかけている対象を恋愛相手として固定したのだろう。・・・何となく人間にも当てはまりそうな話だ。
 いろいろ考えるべきことは多い。

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