うらわうらわで研修

​文鳥夜会は平常通り​​
 年に一回の嫌がらせ、動物取扱責任者研修を受けるため、さいたま市の浦和へ行った。研修などと称しているが、犬猫に関する実につまらない講演を2本、3時間にわたって聞かされるという、無意味な苦行に耐えねばならないのが、内実である。
 何しろ、犬のトリマー、犬猫の大小ブリーダーなどが過半で、そこにレース鳩を何百羽とあつかっているようなおっちゃんが混じっていたりするわけで、その多様さを見れば、同一の法制でくくることなどそもそも無理なことは明らかなのである。だいたい、レース鳩を愛玩目的で飼育する者がいるだろうか?
 と、間抜けな行政によって無駄時間の消費を強いられるのは織り込み済みなので、その無駄時間の始まる前の1時間ほど、浦和の街をぶらぶら歩いて、少しでも有意義な気持ちになるように努めた。
 浦和、うらわうらわうらうらわ~、とかつて山本リンダが唄ったように(?)、浦和、東浦和、西浦和南浦和に北浦和、東西南北みんなみんな浦和がつく駅名を持ち、さらに武蔵浦和に浦和美園と、何が何でもうらわうらわと、地元民の浦和という地名へのこだわりを、いやが上にも思い知らせてくれる。それほどいいところなのか?と思うのだが、駅や県庁のある中心部をうろついた印象では、個人的に良い街だと思った。
 何が良いか?駅前の混雑が抑制的なのと、駅前のパルコ(昔は若者文化の発信地のされた百貨店)中にヤオコー(ご当地的スーパー)が堂々と入っている不思議さも素敵だし(便利ではある)、新しいものと古いものがやたらと唐突に混在している街並みも、落ち着いたカオス状態で、静けさの中に油断のならないものがあるような気がした。とにかく鬱陶しい、風俗だらけで猥雑な大宮とは比べ物にならぬ(あくまで個人の感想です)。
 と、褒めつつ、買ったのは伊勢丹の地下にある「​まつおか​」の『名古屋味噌カツ弁当』のみだったりするから、買い物嫌いは役に立たないと言えよう。
 そこそこ上機嫌になっていたため、いまいましい研修にも耐えられた。お弁当もおいしかったし(名古屋って味濃いのね)、善しとしたい。

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