やさぐれフック

​​ガイとタネの定位置​​
 長らく飼育して観察していると、体力が低下すると高いところに行きたがる法則、に気づく。その理由は、おそらく、病気や高齢で動きが鈍くなると外敵から逃れにくくなってしまうので、より外敵の少ない高いところが落ち着くのだ、になるだろう。
 したがって、高齢で飛翔能力が失われたガイとタネや、飼い主の逆鱗に触れ飛べない鳥化したフックも、↑の天井近くの休憩所に行きたがり、飼い主の送迎を受けることになる。
 ところで、その送迎の際、フックは素直に指に止まるようになった。ぐれてしまって、半年以上指を見れば逃げ回っていたのに、クリッピングと言うか風切り羽を抜いてしまう荒技の効果は、抜群と言わねばなるまい。
 以下余談。
 数年前に「やさぐれる」という言葉を愚姉(アスペル姉さん)が多用していたので、怪訝に思っていたが、最近は使用する人が増えているようだ。もちろん、本来、間違いである。ぐれるは、たぶん、はぐれるのぐれるで、道をはずれてしまうこと、やさは、「奴のやさをあたれ!」と昔の刑事もので犯人の寝起きする場所を探すとの意味で使用されているように、居住場所のことのはずだ。つまり、やさぐれる、の本来の意味は、家出、に他ならない。
 ところが、やさ、を、「いやさ、お富、久しぶりだな~」と歌舞伎のセリフの、否さ、とでも混同して、ぐれるを強調して、とってもぐれている、との意味となったのかもしれない。・・・もしくは、野菜が腐るとの語感の類似が影響しているのかも。
 ともあれ、やさぐれフックの更生を祈ろう(画像は無い。外見上変化は無いから)。

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