たのしい文鳥、なごむ十姉妹

​おかしなキミョーの水浴び姿​​
 商用の方で十姉妹(ジュウシマツ)を飼育するようになった。実は、小学生のころ手乗り文鳥と一緒に手乗り十姉妹を飼っていて、十姉妹をまた飼いたいとの願望には強いものがありながら、文鳥の数が多いので、十姉妹を混ぜたらかわいそうだ、との配慮があって自制していた。
 で、いろいろ紆余曲折があって、昔はいなかったヨーロッパジュウシマツを主に6羽の十姉妹を入手して、久々に十姉妹の行動を観察できるようになった。そこで痛感するのは、文鳥とあまりの違いだ。
 長々と観察はしていないのだが、ちらっと様子を見るだけで、例えば、輸送で体調を崩した十姉妹がいると、その子に寄り添って励ましているとしか思えない十姉妹がいる。例えば、新たに加わった十姉妹が先住の十姉妹を威嚇すると、さっと横に来て、脚を抑えて(!)なだめる十姉妹がいる。やさしかったりリーダーシップに富んでいたり、とにかく集団で生活するための十姉妹の資質は驚くべきもので、夫婦単位での行動が基本の文鳥にはない行動で、数日にして十姉妹好きが強まった。
 が、もちろん、あえて比較すれば文鳥の方が好きだ。一対一の関係で、手乗りにして付き合うなら、文鳥は最強だ。何しろ、飼い主を伴侶と見なすのだから、そのような生き物は稀有なのである。一方、十姉妹の方は、集団でケージの中にいるのを見ているだけで癒される。スキンシップなら文鳥、まったりと眺めるのなら十姉妹、そのような違いと言えよう。
 十姉妹は手乗りでなく荒でも十分に楽しめる。大きめのケージに、5、6羽入れて、何もない休日に眺めていると、心が休まるかと思う。しかして、十姉妹を手乗りにすれば、良い子たち、善意の集団生活の一員に飼い主を迎え入れてくれるはず・・・。そこで、ヒナが生れたら手乗りにしようと目論んでいる。
 その場合・・・、「文鳥団地」で文鳥たちと一緒に放鳥したら、やっぱりかわいそうだよなぁ。気をつけたいところだ。

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