小鳥屋さん閉店ラッシュの背景


​ケージから初めて自主的に出て来たタナ(カ)は、宿泊中の桜の女の子とともに、下から頭を出すカメの心配をしていた​
​ 田中鳥獣店を検索していたら、なぜか、名古屋の鳥獣店が閉鎖することを嘆く2022年の書き込みがあった。​

 「とてもお世話になった鳥獣店が店を締めると聞いて、おじさんにわけを聞いた。近年小鳥が流行りで雛からお迎えする人が多いけど、挿餌を3時間ごととか保温の事などの必要な事を守らずに死なせてしまう人が多いらしい。弱って獣医に診せても間に合わず。鳥を飼った事もない獣医は店のせいにする。

店には不良品を売りつけられたかのようなクレームが来る。行政も、獣医と店とでは獣医の言う事を信用する。そんな事が本当に多くて(名古屋だけかも)もう締める店続出で、おじさんもとうとう決めたそうだ。悲しみ・怒り・切なさ…いろんな感情がわいている。小鳥たちもかわいそうだ」

 これが真実かと言えば、違うだろう。
 閉店する理由は、何の商売であれ、たんにもうからないから、だ。これが主因に決まっているが、これは需要(飼育者数)が減ったからと言う意味なので、目の前のお客様には言えないだろう。副因としては、鳥獣店の場合、鳥の流通が難しくなった(生体の配送は原則禁止)が考えられるが、運送会社の最寄りの営業所までの「足」があれば、とりあえずは何とかなるだろう。
 コロナで接客が難しくなったのもあるが、やはり、最後のとどめを刺したのは、やはり動物取扱責任者に資格要件が加わって、何十年取り扱っていても、新たに何らかの資格を取得しなければならなくなったからではなかろうか。この省令がこっそり出されたのは2020年だが(​参照記事​)、当事者が実際に気づくのは登録を延長する時で、私の場合は2022年1月なのである(省令から1年以上経って口頭ですよ?)。

 ご高齢の人に資格試験を受けろなど、およそ人非人の所業だと私は思うのだが、それは当然のこととしてコロナ禍において実行された。当然のことながら、「あと何年できるかな」と思っていたような人は引退を早め、結果、閉店ラッシュになったものと思う。しかも、「試験受けるの嫌だから廃業するよ!」とは、少々言いにくいだろう。
 直接インタビューしても、聞き取った内容が真実とは言えない。聞いた相手のフィルター越しの感想よりも、諸般の事情で言わないことや多くは語れないことの方に真実が宿っているものである。聞いた話だけに頼ってはいけない。
 さて、タナカ、気づいたら出て来ていて、タナカと気づかず手を出すとおずおず乗ってくるし、実にタナカである。
 彼は、やはりタッチの夫にすべきだろうか。とすれば、彼が弥富系の白なら、ネックは致死遺伝の確率1/4となる点だ。卵段階で成長中止になるなら自然のことなので仕方がないのだが、孵化する可能性があり、それを健常に育てるスキルがない。
 もし江戸系なら・・・、白(顕白・潜白)×2、ごま塩(有色・潜白)×2となるが、この場合、ごま塩を跡目に残し・・・か。
 とりあえず保留だ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました