サチズムは♂

​​さっちゃん、別名シットちゃん​​
 10月8日に孵化したミト・マツの3番目の子、汎用ネーム「サッチ」、通称さっちゃんだが、ぐぜりの声が聞こえたので、ほぼ確実に♂と判明した。
 この子には、生まれる前から「ブン譲」を希望されていた人の元に、ひとり餌後に引き渡す予定だったが、取りやめにして残した経緯がある。その熱心な希望者が、残念なことに初心者で、間違った情報で勘違いしたものか、手乗りの場合は、自立後が最も好奇心旺盛で手がかかるという事実や、ひとり餌まで育てるなど、商売ではなくボランティアでしかないことや、何よりも一羽一羽でキャラクターが大きく異なることも理解できない気配が濃厚で、日々かわいく手のかかるようになった子を譲り渡すことに、不安しか感じられなくなったのである。何しろ、ひとり餌になったか不安なので、朝晩は差し餌することさえできない状態の家に、この甘ったれで嫉妬深く活発ないたずら小僧を1羽っ子として渡してしまったら、それは(こちらの感覚では)ネグレクトに追い込むに等しく、後々まで罪悪感に苛まれたに相違ないのである(この子はさらに幼い頃からぬいぐるみを転がしたり木製「ギッタンバッコン」が好きといった特殊な趣味を持っている)。
 自分でエサを食べるようになったら手がかからない。それで飼い主である自分の都合の良い時に手の中でかわいがってやれる、などと夢見ても、そうなるとは限らないのが現実で、そうならない場合も愛していくためには、自分が育てた実感か、もしくは、文鳥という個性の強い生き物に対する理解が必要だと思う(手に乗らない手乗りになっているフックなんてどうしたらいいんだ・・・)。それ無しには、文鳥も飼い主も不幸になるばかりだろう。
 それはともかく、これで彼は門外不出となった。となれば、正式名称を考えねばなるまい。ぬいぐるみを転がしたりつつき倒したり、手の中のタロ・ジロを蹴散らしたりする行動を、「サチズム」と最近呼んで気に入っていたので、やはりここは汎用ネームそのままの「サッチ」か縮めて「サチ」が妥当か。それでは芸が無いので、男の子風味に「サッタ」にしようか。または、この際、前例も少ないほど嫉妬深いので「シット」ちゃんも・・・。
 でも、もう「さっちゃん」と呼べば返事をしてしまうので、やはり「サ」の字は外せないな。しばらく悩もう。

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