イブ往生際

​​サクラン坊だけ残った​​
 やはり、白い子はナマモノとなってしまっていた。ナマモノとなったので、養父母が巣の外に捨てたようだが、孵化したての時と同じか、むしろ小さいくらいの姿であった。これは、栄養を吸収できないような先天的な問題があったのではないかと思える。
 一番末の子は問題を抱えやすいようなので、仕方がないのかもしれないが、それにしても、生まれたピンククチバシの子3羽が亡くなり、黒クチバシの子1羽が元気に育つとは、ウチらしい展開である。
 桜文鳥が絶対多数を握る「文鳥団地」の長老イブ。ヘイスケ系11代目にして、ぶ厚いクチバシで他の文鳥の背中にサーフィン乗り『威武』をふるったものだった。
 10歳を超えおとなしくなったが、数日前までカゴのブランコに乗る元気があったのだが、体を膨らせるようになり、おとといからは、夜の放鳥に参加しなくなった。そして今夜、何かの間違いで妻のタネがカゴから出て落下。その後を追うように飛び出して、やはり床に落下したので、拾い上げてテーブルに乗せると、体が膨れクチバシの色も悪く、もはや覚悟が必要な様子であった。
 涙はらはら。長らくご苦労様であった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました