鎌倉が「湘南」?はぁ~!?

​​​よく食べて順調なトリオ​​​
 昨夜、かつてキワモノ芸人だったタモリさんの番組で(やはり若い頃、赤塚不二夫と連れだって変なことばかりしていた頃が最もその天才が輝いていた時期かと)、鎌倉が「湘南」なのは当たり前、のように取り扱っていた。しかし、昔から鎌倉に在住する人で、自分が「湘南」に住んでいると認識している人は、まずいないだろう。何しろ、鎌倉の人は「鎌倉」にステータスを感じて、それをアイデンティティにしているので、「湘南」などというあやふやなイメージを必要としないのである。
 「鎌倉」は南は海で、その他は山に囲まれているわけだが、鎌倉市は山の外側にまで及ぶ。しかし、そのような行政区画とは無関係に、内側の人は外側を鎌倉と認識しない。建長寺や円覚寺のある北鎌倉駅周辺の「山ノ内」までは「キワ」「ヘリ」と認めても、それより北は完全に域外だ。そして、域内のことに限れば、「山ノ内」なり「雪ノ下」なり「稲村ケ崎」なり、地名(大字名・町名)でしっかり把握していたりする(京都の縮小版と言えようか。横浜も横浜駅や関内駅を中心に同心円的に区別と言うか心情的差別が存在するので、どこにでも起こりがちな感覚かもしれない)。
 おそらくそういった感覚を、ろくにアイデンティティがなかったので「湘南」イメージに飛びついてしまった砂混じりで塩混じりの茅ケ崎出身の桑田佳祐さんは、高校が鎌倉なので感じ取っており、昔、調子にのって映画監督もしてしまった『稲村ジェーン』では(ああいうのを「暗黒史」と呼ぶのだ)、「湘南いいですね!」、などと言うよそ者に、「湘南なんて誰も言わないの。この辺りじゃあ。ここはイナムラ、イナムラガサキ」と言わしめている(アルバムにもセリフがあるが映画本編にもそういったシーンがあったはず・・・、一回しか見てないのでうろ覚え)。
 「湘南」なんて誰も言わないのだよ?で、だいたい、茅ケ崎は桑田さんの出身地であって、サザンオールスターズが誕生した地ではない。茅ケ崎出身は桑田さんだけで、原さんは横浜関内の天ぷら屋さんで、「毛ガニ」が案外に東京で、その他3人のメンバーはかなり遠隔な地方(新潟・岡山・宮崎)の出身者だ。・・・ま、そんな感じでいい加減なイメージの世界が「湘南」だと思う。
 それはともかく、ヒナたちは今日も「ゲコゲコ・ギャッコギャッコ」と終日がんばっていた。なかなか頼もしいメンツぞろいのようで、今から楽しみである。が

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