アスペル姉さん立入禁止


​色の濃い子になりそう​​
 1年に1度どころか3年半前の父親の葬式以来、父親の位牌も母親の「現物」も所在する我が家に一度も来なかったアスペル姉さん(アスペルガー症候群の姉)が、娘2人(成人)とともにわが家に来ると言っているそうだ。それだけでも、とてもとてもとて~も迷惑に思っていたら(老母は家事無能力者なので、客を迎える用意は仕事をしている私がしなければならない)、昨日電話があり、夫が車で一緒に来られることになり、さらには、子犬を飼ったので連れて行って良いか、と当たり前のように宣わった。で、怒声説諭その他いろいろ省略すれば、「来るな!さようなら!!」と電話をたたき切ってやったわけだ。
 アスペルガーもいろいろかと思うが、自分勝手で相手の迷惑を考えられないあの性質には、毎度ひたすら辟易させられる。娘が久しぶりに休みだから、一緒に「実家」(と言ったので、私に激怒された。実際は、弟である私の家で、姉が生まれ育ったり親が世帯主である実家ではない。つまり、法律上も等しく扶養義務を負う老親を、弟に押し付けているだけなのに、無自覚なのである)に行くという孝行娘として絵になりそうな素敵な「イベント」を思い付き(実像は、遠くて面倒だし場所がわからないので娘と一緒でないと来られないだけ。この時点で社会的にも人の娘としてもダメダメだが、本人に自覚を求めても無駄)、都合よく夫が自動車で送ってくれることになったが、そうなると子犬の世話をする人がいないので、一緒に連れて行こう、と、徹頭徹尾自分の都合だけで考えてくれる(子犬を見せたいとか、バカな言い訳くらいは考えていたかもしれないが、そのようなことを言う暇も与えてやらなかった)。相手側が、駐車スペースを気にせねばならず、そのボンクラ夫の分も茶菓くらい用意してやらねばならず、小鳥が群れなす家に子犬を連れて行けば、致命的にならないような対策を強いることになる、などと、一般常識と思いやりの欠片でもあれば、ほとんど自明なことに過ぎないが、ものの見事にきれいさっぱり欠如しているのである。
 相手が何を望むのかを一切考えず、自分が何をしたいかだけで行動してしまう。それが天才的な自由な発想での意外な行動なら、ふりまわされても楽しそうだが、ズレていながら見え透いた型にはまっているからイライラする。「そんなことも分からないの?」と、普通の人なら自然にしてくれるはずの忖度(そんたく)を求めても、何だか焦点の合わない目をされるだけで、アスペルガーと診断してもらう以前は、同じ人として通じ合えない薄気味悪さを感じたものだ。
 「症候群」などと言えば先天的な病のようだが、生まれ持った迷惑な性質に過ぎず、常識やその場の雰囲気が分からないのが頭の構造の問題なら、どうして分からないのか?で思い悩むこともない。通じ合えなくて当然なのである。姉弟として同じ家に住んで同じようなものを見て育っても、まるで違ったものの見方をしているのだから、仕方があるまい。
 それは、文鳥に対して、人の常識やその場の雰囲気を読むことを期待する方がおかしいのと、少し似ている。それと理解して付き合えば良い。しかし、肉親となると距離を保って放置するのが難しいから困ってしまう。とりあえず、「実家」などとは口が裂けても言わないように、今後、我が家には一歩も入れないことにしよう。
 アスペル姉さんの話はともかく、文鳥たちだ。
 昨夜調子が悪そうだったノッチ、今夜は同居するウメの近くに若い男が寄らないように目を光らせ、とても元気であった。
 一方、イブの方は、一気に老いが進んでいる気配で↓、さらに心配になってきた。
 新入りシルバーのギンちゃんは、どんくさいが、案外あつかましく好奇心も旺盛で、テーブルの上に降りてきて、こっそりエサをついばんだりしている。何とか、シルバ嬢と仲良くなってもらいたい。
 ヒナたちは快調。「ギャッコ!ギャッコ!!」とかなり大きな声で鳴くようになった。そろそろ引き継ぐための準備を始めようと思う。

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