ジン格の尊重

　オスの可能性が強まっているヒィロ、これで飼い主のヘイスケ流さえずり（正確には、ブクと言う迷い鳥だった文鳥のさえずりを小学生の私が口笛で真似して、それを後にヘイスケに教えたもの。基本はウグイスの鳴き声）を継承したら、『ヘイスケの再来』と呼ぶことになるだろう。
　ところで、この場合の「再来」は、よく聞くところの生まれ変わりとは違う。仏教の輪廻思想を基にしているであろう別の生き物への生まれ変わりについて、それが有り得るか否かはわからないのだが、個人的には、あってもさほど意味はないと思っている。魂が不滅で生まれ変わっても、別人格なのは間違いないからである。
　つまり、過去の「偉大な」文鳥の記憶を呼び起こさせる個性の出現、という意味でしかないのだが・・・。よくよく考えると、確かに両者はかなり違う。ヒィロはベタベタの甘えん坊だが、ヘイスケはクールな面があり、職ニン気質で気難しい感じも無きにしも非ずだった。
　クールな天才も良いが、とりあえず、このままベタベタの甘々でいてもらいたい。