ヒィロ交流を広げる

　グリットの話。考えてみれば、文鳥のような素早い動きが求められる小鳥では、「胃石」と呼ぶほど粒状の鉱物を胃に蓄えるのは、生存上不利だ。骨の中身が空洞だったり、どんどんフンを排泄したり、いかに体を軽くするのが命題なのに、胃に比較的に重たいものを蓄えるわけにはいかないと思う。
　となると、以前、筋胃にボレー粉などの残留は見られない、といった解剖所見が示すように（典拠不明）、文鳥では、粒子の細かい砂状の鉱物を食べ物と一緒に飲みこんで、筋胃での「咀嚼」の際に食べ物を砕くのに利用するものの、胃の中には貯留せずに排泄してしまう、のではなかろうか。
　つまり、ボレー粉なり鉱物飼料のようなザラメのものを食べ物と一緒に飲みこむと、文鳥の消化にプラスの効果があるが、排泄されるので、証拠が残らないものと言えよう。

　それはともかく、ヒィロ。・・・オスだとして、嫁候補を考えると、実に引く手数多だ。
　不思議にも何となく気が合いそうな（気配を感じるような感じないような・・・）ノブとの年の差婚と、年齢の近いウメとの同期婚が血縁関係のない組み合わせでお勧め。
　一方、フックは、親類関係。フックの父のノコリは、ヒィロにとっては曾祖父だ。これは、ちょっと避けたい。
　交流を広げ、飼い主の思惑通りにカップルが成立するべく・・・暗躍したい。