なお、この義務化の発案者は、おそらくよくわかっていない人で、自動車免許の更新のようなイメージだったかもしれないが、実際は、生き物を扱う実務で忙しい人間を指定日に有無を言わさず集めて、3時間ほど拘束して、ほぼ無意味な講演を聞かされるものになっている。本来、自動車免許更新と同様に、動物愛護の関連法令についての1時間未満のビデオでも保健所なりに用意して、端っこで見させてサインでもさせるか、小テストでもさせた方が、よほどためになって合理的だ。しかし、そういった改革は、期待薄である(役人は権限内で決まった仕事をするのが得意だが、改良する発想に乏しい。立法は政治家の役割だが、彼らはほぼ確実に無理解である)。
もちろん、講演は雑学レベルで面白い面はある。今回も、例えば、ペットフードの専門家の先生の話では、ネコは肉を食べないと死ぬほど肉食で、そのため味覚として甘みを感じることが出来ない(肉に甘みはあまりないためか舌に甘みを感じるセンサー【味蕾】がない)。とか、イヌもネコも塩っ気(しょっぱい)を感じられず(血液は塩分濃度が高いので、それを食べる肉食獣は濃度を感じる必要性がない)、また過剰な塩分を排泄することが出来るので、味は濃くても薄くても変わらない、などといった話は、興味深かった。もう一方、害虫の専門家の先生の話にしても、チャバネゴキブリに『ゴキブリホイホイ』みたいなものを避ける学習能力があるとか、現在の被災地は暑すぎるのでハエが発生しないとか、個人的にいろいろ考えさせられる内容であった。
・・・が、動物取扱責任者とは関係あるまい。少なくとも炎天下にわざわざ呼びだすなど、壮大な無駄だ。ようするに、欠陥制度でしかない。
それはさておき、↓は、ヒデとキミョー。ずいぶん仲の良い夫婦になった。いろいろ欠陥のあった両ニンだったが、変われば変わるものである。
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