意外に防災意識が低かった高槻市

​言い寄るノッチに詰め寄るミト​​
 警察は、被害届が無ければ動かないし(「相談」は弁護士にするもの。被害があれば「相談」ではなく被害届の提出が必須)、行政は、ほとんどいつでも、人が死なないと動かない。3メートルを超える高さのブロック塀などがあれば、多少でもその危険性をわきまえている者は、恐ろしく感じる。案の定、専門家が数年前に危険性を指摘していたのに(​産経記事​)、結局何もせず、今回の事態を引き起こし、何の罪もない児童の犠牲により、ようやく危険性に気づいて、今さら対策を講じることになった。
 約30年前、たしかフカザワとかいった中学校教師が、通学する際にブロック塀がないか確認して、ブロック塀の近くによらないようにしている、と授業の余談でしゃべっていた。それが生徒たちへの注意喚起なら立派だったが、残念なことに自分自身の保身としてだけの話だったので、私などは「オマエなどブロック塀につぶされちまえ」と舌打ちしていたものだ。ところで、この教師よりも、高槻の市長さんに危機意識が無かったのは、実に不可思議な痛恨事と言わねばなるまい。
 この市長さんは、2013年、5年後に児童が圧死したまさにその現場を訪問し、その壁面の塗り絵を褒めていたそうだ。つまり東日本大震災から2年のその頃、1995年の阪神淡路大震災で6千余の犠牲者を出した神戸市と40キロの至近にある都市の首長の頭には、地震に対する防災意識がはなはだ希薄だったのは明らかと言えよう。しかも高槻市と言えば、東日本大震災の際に災害ボランティア担当として、アレ(菅直人さん)の首相補佐官として「ご活躍」された、立憲民主党の衆議院議員辻元清美さんが幼い頃から暮らすお膝元である(大阪10区)。これも誠に遺憾ながら、彼女が(まともな感性と認識力の持ち合わせがあれば)大震災の現場で感じたはずの震災の教訓は、地元の防災対策に欠片ほどもフィードバックされなかったと言わねばなるまい。せっかく、他よりも地震災害の教訓を生かせる地域にありながら、このような事態を招いたことは、返す返すも残念であった。
 もちろん、現時点では、高槻市長さんや辻元さんが悪いとは言えない。彼らは、市井のおっちゃんおばちゃん親御さん同様に、ブロック塀の危険性を意識していなかったに過ぎない。危険を放置していることに気づかないだけで、そこに悪意がない以上は、常識的には責めてはならないのである(辻元さんは国会で、非常識に、それも民間人に対してまで、見境もなく責めてばかりの印象があるが、それはさておき)。しかし、公に奉仕する立場の行政の長や政治家が、近所のおじさんがあんな頑丈なものが壊れるとは思わなかったのと同じでは、あまりにも情けないとは言えるだろう。何も学ばないし学ぶ気もない何しろ他人の生命を左右するような立場にない人とは違っていて欲しいものだ。
 他人事とせず、自分の周囲では、自分の町では、同じようなことにならないか、特に行政に携わる立場の方々には、想像力を働かせて、犠牲者が出る前に対処できないものか、いつもながら、まったく困ったものである。
 さて、相変わらずミトは、若いイケメンのマツを誘惑している。そして、そのミトにもまとわりつくおじいちゃんがいる。ノッチだ。結果、マツの後ろをミトが付けその後ろにノッチが付く、奇妙なことになっている。
 文鳥には、ストーカー行為に対して警察に被害届を出すことが出来ない。しかし、ミトは自力でどうでも出来る実力者で(姉を追い出した)、たまに振り返ってノッチを小突き倒す。「じいさん邪魔すんじゃないわよ!!」だ。
 とりあえず、マツと同居させてみたいのだが、いろいろ展開がありそうなので、もう少し様子を見ようかと思う。

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