ダメンズなジョー

​​汚名返上なるか​​

 2015年、貴重になっている駅前商店街の小鳥屋さんで、換羽中のみすぼらしい姿のくせに東京プレミア価格で売られていたジョー。我が家の15代目の姫君(フィン)の婿殿として期待されたが、数年子宝に恵まれず(無精卵が続き)、長らく「種なしのジョー」と見なされていたが、昨年、有精卵が確認されて種なし疑惑を払拭、しかし、孵化直後のヒナ(ナマモノ)の遺棄や孵化目前の抱卵放棄など、有りがちな事態が重なり、「ダメ婿」の烙印を押されている。
 彼の不幸は、その後、異常児アラシの婿としてやって来たヒノが、(荒川を渡っただけで半額になってしまうコストパフォーマンス上々ながら)姿は抜群で育メンで、およそ婿の鑑であったことにある。まるで抱卵しないジョーなどは、出来損ないのおバカにしか見えないのである。
 ただ、彼にも良い点はある。とにかく女房一筋で浮気しない点と、追えば勝手にカビ取りカゴに帰るので、非手乗りだが昼間でも放鳥できる点だ。
 今夜、フィンが一所懸命に温めている卵を確認したところ、5個有精卵らしく見えた。万一、すべて孵ると大変なので、3個に減数したが、さて、今回は孵化させられるだろうか?孵化して、フィンの育雛本能が目覚めた場合、「ダメンズ(駄目男)」のジョーは協力するだろうか?中年になった彼の改心に期待したい。

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