キミョー新たな出発


キミョーとヒデ
 四十九日くらい喪に服して欲しいところだが、文鳥に人の時間感覚を押し付けてはなるまい。百年生きる人間の49日は、単純に考えれば、十年生きる文鳥の5日なのである。イトの死から約2週間、キミョーが「行方不明」のイトを探すのをやめ、ガールハントを始め、ソワソワキョトキョトしていても、それは責められない。
 ただ、あまりに鬱陶しい。自分を大きく見せようと羽毛をふくらまし加減にして、娘のアラシのように落ち着きなく動きまわり、意中の♀(ヒデ・ココ・ソウ・テイ)を追いかけ、なぜか嫌いな♀(アラシ・フィン)を追い散らし、無用な騒乱を招いているのである。
 そこで、夜の放鳥中に、ヒデ・ココのカゴを清掃し少し模様替えしたうえで、キミョーのカゴの位置に置き、放鳥終了後、否応なく同居させた。・・・キミョーは大喜びの様子。一方のヒデ・ココは戸惑っていたが、特に逃げ回るわけでもなかった。とりあえず、キミョーの奮闘を祈る。
 あまり考えたくないが、現実主義者としては、トミの余命を長くは考えられず、となると、次はノコリに後妻問題が起きるかもしれない。♀が余って困っているのは、ぜいたくな悩みとなってくるかもしれぬ。
 また、今夜見たところ、ソウ・テイ・アリィの巣の卵は、有精卵らしかった。孵化すれば、15代目で、もしかしたら白と桜と両方が生まれる。あまり期待せずに見守りたい。

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