ばばちゃんのひらがな書き禁止で

 都議選と言えば、都民ファーストの会の候補者名の中に「ばば」さんがいて、候補者名のボードを背景に会見に臨まれた小池都知事のお顔の横に「ばば」の文字が映り込んでいたのが印象的であった。「いかんな、自虐ネタに走っては・・・」
 もちろん、築地を食のワンダーランドにするなどと、気は確かなのかと思っているし、まして、都民ファーストの会は得体のしれない烏合の衆でしかないので、その地方政党が国政へ進出などと聞くと、党名はどうするの?国民ファースト?国民の生活が第一とか何とかと何が違うのか?と問い詰めたい気分になる。
 しかしながら、今回自民党が惨敗したのは必然でしかないと思う。もっとも、もし、これが現政権への拒絶反応なら、共産党が2議席だけしか増えず、その友達の民進党が2議席減らすような共食いの結果にはならないので、主因は別だろう。もちろん、防衛大臣が自衛隊員の政治信条や投票行動を左右できるかのような思い違いをする愚か者だったことが露呈するような体たらくは、マイナスにしかなりようがないが、それが無くても、都議会自民党は議席を大きく減らしたはずである。
 なぜなら、今や過半がただの人になってしまわれた自民党の都議のみなさんには、反省する態度が希薄に過ぎたからである。彼らの主観では、豊洲への中央市場の移転問題で、早期解決を図らない小池知事は「決められない知事」に他ならず、そのようなレッテル貼りも当然のことに思えただろう。さらに二元代表制を強調することで、都知事の独断専行をチェックする自らの存在意義を強調すれば、賢明な有権者の支持は回復できると信じたはずである。しかし、それが客観的な事実でも、それを語る資格が自分たちにあるかこそが、先に解決すべき課題だった。
 好例があった。民進党は民主党などと称して、国民に期待され政権を奪取しながら、「パフォーマンスにうつつを抜かす」ばかりで柔軟性を欠いた無能をさらけだし(あれほど中央官僚と言うだけで嫌っていた彼ら【及び一部マスコミ】の昨今の豹変ぶりには、開いた口がふさがりませんね!)、天変や人災にも適切に対処できず、そのくせ党内抗争に明け暮れて四分五裂し、政権を失った。ところがその反省はほとんど何もせずに、少なくとも反省した様子は見えず(問題のあった人たちがそのまま党の要職にある)、今現在、口をとがらせ、前政権の無能の尻拭いをしている側面もある現政権の足を引っ張ることにだけに懸命だ。結果、内容以前に「テメエが言うな!」と思われて、支持率は1割にも満たない。
 翻って都議会の与党だった自民党所属の都議会議員のみなさんは、間違いなく二元代表の一方であったにもかかわらず、石原・猪瀬・舛添と続く都知事たちの政策をチェックできなかった結果が(チェックと言うより「神輿は軽くて馬鹿が良い」と知事など適当に甘やかして自分たちの好き放題をしていたのでは?)、市場の移転問題その他もろもろとなったのである。無能な自分たちによる失策を棚に上げ、総括も反省も十分にせず、その尻拭いをしている側面を持つ小池知事の非難をすれば、まさに民進党そのものであり、言えば言うほど有権者に忌避されることになる。
 藪をつついたらヘビが出てきたからと言って、ヘビが巣くう藪を放置し続けた者たちが、藪をつついた者を責められるだろうか?それを、テレビカメラの前で全力でやらかしたのだから、ほとんど自殺行為でしかなかった。落選は自業自得と言えよう。
 今後の問題は、オリンピックその他お金がかかることばかりの東京都で、例えば、年寄りの無料バスなど維持できるのか、だろうか?身を切る改革を、都民に迫れるのか、実務能力が問われるのはこれからかと思う。
 それはともかく、ツイカはかわいい。かわいすぎる。毎度のことだが、今までこんなにかわいい文鳥は見たことがない!
 そのツイカは、先輩3羽と一緒に遊ぶようになってきた。黒クチバシの天使が、だんだんピンククチバシの小悪魔になってしまうのか、多少残念である。

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