オリ病状深刻


元気そのもののキイと一見正常なオリ
 朝、最初の給餌でも、オリの異常は変わらない。湯づけ餌を飲みこめず、すべて吐き出してしまうのだ。それでいて、砕いてやれば飲みこめる。つまり、嚥下障害と言えそうなので、そのうに問題があるのでは、と確認すると、赤味はなく特に異常には見えない。羽毛をふくらませる様子はなく、羽ばたいて飛びそうになるのだが、片目をつぶるなど疲労の様子を見せもする。
 ともあれ食べないのは生命の危機で、他のヒナと一緒では糞便のチェックも出来ず、へたに動かれると体力を消費させてしまうことになる。そこで、小さな1羽用の容器(100均タッパに空気穴をあけたもの)に収容した。
 それで、午後はパウダーフードをお湯で溶いたものをシリンジで与えたところ3口ほど食べ、容器内のフンを顕微鏡で確認したが異常はなく(特にコクシジウムを疑っている)、元気にうろついていたので安心したのだが、夕方には元気がなくなり、そのうは膨れたままでフンも見られなくなった。つまり、消化できないということで、外見的には問題なくても、急激に悪化していると考えざるを得ず、暗澹たる気持ちになった。さらに夜、パウダーフードの液状エサを半ば強制給餌したが、体重は22gに減っていた。3日前まで29gあったのに、恐ろしいまでの急激な低下だ(体重58㎏の人が、1日6㎏、3日で14㎏減れば尋常ではないし、有り得ないのではないかと思う)。
 数か月前に、2羽亡くした時と類似点がある。活発に動こうとするが食欲が減退しやせてしまう。一方、相違点もある。羽毛の膨満症状が見られず、粒餌のはき戻しは激しいが下痢症状は見られない。夜には1個フンがあったが、それも一見正常なものであった。
 成鳥の原因不明死の際に(通院したケースでも原因不明)、異物を排除する自己免疫が自分自身の臓器などを攻撃してしまう自己免疫疾患が、何らかのきっかけで生じると、悪循環を起こして最悪の結果に行きついてしまうのではないか、と思えることがあったが、それなのかもしれない。そうとでも考えないと、それなりには食べていて、消化もしていて、安静にしているにもかかわらず、体重が激減する理由がわからない。何に対して、エネルギーを消費しているのか?
 29gの食欲旺盛のヒナが暗転したのはなぜだろう。無常で無情である。

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