アラシクライシスの「ナマモノ」


一方が「ナマモノ」になりかけた
 危機一髪であった。↑のように、アラシ2世ツインズが順調な様子を確認し、その後1時間以上経過して放鳥から帰宅させていったところ、箱巣の入り口に↑のいずれかが横たわっていたのだ。慌てふためいて両親をカゴから出して元に戻したが、不安が残る。ヒナ自体はうごめいていたので回復すると思うのだが、再発の危険がある。何しろ、アラシは乱暴でそそっかしいので、巣からの出入りの際に勢いあまって、ヒナを蹴りだすくらい当たり前なのだ。
 これで、もしや、と踏み台に乗ってフィンの箱巣をのぞいたら・・・、やはり入口の奥に物体が・・・。再び慌てふためいてカゴを下ろして確認したが、こちらは「ナマモノ」として処理されていた。つまり、巣の中にうごめくイモムシ状不思議生物は、つつきまくられポイ捨てされていたのである。フィンの仕業か、夫のジョーか・・・、「種なし」ジョーのせいにしてしまいたいが、外をぶらぶらしているジョーより、巣ごもり状態のフィンの可能性の方が大きい。
 ともあれ、まだ孵化しそうな卵があれば、惨劇が繰り返されると思われたので検卵したところ、3個のうち1個が中身が見えず、外見上も白っぽく明日にも孵化しそうな状態に見えたので、抱卵を始めて2,3日と思われるイトに預けてみることにした。この仮母は失敗しても仕方がないが、祖母として頑張ってもらいたい。
 このような大騒動があり、アラシの育雛が危ぶまれるが、あの子は良くも悪くもまともではないので、今後、何があっても受け流せるような心構えが必要になりそうだ。
 かわいそうに「ナマモノ」となってしまったヒナは、2日遅れの孵化で、「末っ子」になったはずだ。先行するヒナは↑のようなエサをもらっているので、初期ほど特別な免疫強化効果が期待できないのである。
 ところで我が家の場合、ヒナの孵化数よりも、育雛が下手かもしれない親鳥の負担軽減が優先されるので、最初に同時に生まれるはずの3、4羽までしか孵化させる気はない。が、もし親鳥たちが子育て上手で6羽くらい平気で育ててくれるなら・・・・、孵化日数を人為的にそろえてしまう方法も有るだろう。初卵から産むごとに卵を回収して擬卵と置き換え、回収した卵はテッシュペーパーなどをふかふかに敷いたところに保管しておき(おがくずを入れた箱に・・・などと昔の飼育書にあったはず)、5日後くらいに戻せば、抱卵開始が同時になって、当然孵化もほぼ同時になるはずである。
 我が家のような場合は・・・、仮母、子育て上手な『並』十姉妹に手伝ってもらえるようにしてみようか。今後の課題として、検討しておこう。

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