放鳥しない繁殖方法


ついに指のエサを食べるようになったヒノ
 こうした↑、「出物」に偶然めぐり合ってしまうから、ペットショップで購入するのは楽しい。しかし、手乗りでない文鳥を、家庭内で放鳥して、その隠れた才能を引き出すような飼い方は、一般的とも言えないかと思う。
 しかし、我が家のように、毎晩ぶんぶん遊ばせて、荒鳥にも朱に交わって人馴れさせるのが、正しいとも言いかねる。こうした↑、才能に恵まれた文鳥なら良いが、人を恐れるだけならまだしも、先天的にも後天的にも動き回るのに適していない文鳥もいて、その場合過酷な環境での生活を強いることになってしまう(強制はしないのだが、扉が開いて仲間が遊んでいれば、虚弱でも参加したくなる)。
 飼育の目的は様々なので、繁殖目的でも構わない。文鳥農家が衰退し、地域のブリーダーと結びついていたであろう小鳥屋さんが絶滅危惧種となった現在、この際、アマチュアライクであれ繁殖を目的にする人が増えてもらいたいくらいだ。
 で、前々からの素朴な疑問に行き当たる。人馴れせずカゴから出さない文鳥たちに繁殖させる場合、どうやってヒナを取り出すのだろうか?ま、取り出すだけなら、親鳥を別のカゴに移せばよいが、検卵などは不可能だと思う。プチ繁殖家を目指す場合、どうしたらよいのだろう?
 ツボ巣より箱巣を用いた方が成功率は高いと思う。はるかに落ち着けるし、産座の交換だけで済むので経済的だ。そうした作業をしやすいように、箱巣をカゴの天井ぎりぎりに設置し、カゴの上部は箱巣と接する部分の半分程度、針金を撤去してしまう。つまり、箱巣のふたはむき出し状態にしてしまう(ふたが開かないように工夫する必要がある)。これなら、ご家庭のカゴでもうまくいく・・・はず。
 実践してみたいのだが、現在、試みられる荒鳥ペアはベルギー出身で、箱巣に慣らすのに時間がかかってしまうと思われ、二の足を踏んでいる。そのうち実証実験してみたい(とっくの昔に実践している人はいるかもしれない)。

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