今年初のトウモロコシにわきたつ文鳥たち
日本語の専門家ではないが、最近テレビを見ているとがっかりすることが多い。昨日、最近の時代劇を少し見ていたら、まるで流暢でないブツ切れの江戸弁に気持ち悪くなり、さらには、「はしょって行け!」と主役が部下を叱りつけるのを聞いて、理解不能状態におちいった。はしょって?端折ってに相違あるまいが、それなら「しりぱしょってけ!」が正解で、尻を省いてもらっちゃちゃー困る、と気づくまで十数秒もかかったのである。
着流しの着物姿で大股で走るのは難しく、また見苦しいものなので、裾をお尻の上の帯にたくし上げるのだが、それを尻端折り(しりはしおり)と言い、「しりっぱしょり」と読むと江戸弁風味になる。時代劇の基礎的な言葉のはずだが、俳優も演出家もその他もろもろも違和感を覚えないようでは、もはや時代劇の制作は難しいのではないかと思えてしまう。
着流しの着物姿で大股で走るのは難しく、また見苦しいものなので、裾をお尻の上の帯にたくし上げるのだが、それを尻端折り(しりはしおり)と言い、「しりっぱしょり」と読むと江戸弁風味になる。時代劇の基礎的な言葉のはずだが、俳優も演出家もその他もろもろも違和感を覚えないようでは、もはや時代劇の制作は難しいのではないかと思えてしまう。
さらに、今日は、仕事はじめで振袖姿で出勤する女性たちに対し、民放ニュース(TBS)が、「颯爽と」との表現をしていたので、頭が痛くなった。「艶やかに」とか「華やかに」とか「晴れやかに」といった日本語の普通の表現を知らないのだろうか?颯爽(さっそう)は「人の姿や態度・行動がきりっとして、見る人にさわやかな印象を与えるさま」のことで、女性で使用するとしたら、ビジネスパンツ姿できびきびと闊歩するキャリアウーマンの姿などをイメージするのが普通の感覚かと思う。機能性のない振袖姿に対しては、およそ不釣合いな表現となってしまう。
昔通り、字義通り、杓子定規に言葉を使えとは思わないが(そうなったら私は寡黙にならねばならない)、言葉にたずさわる職種なら、プロ意識を持って、少しばかりは日本語を大切にして、少しばかりの教養を深めて、日本語を率先して乱さないように気をつけていただきたいと思う。
で、我が家の文鳥たちだが・・・。股引履いているみたいで、尻っぱしょりしている感じではあるが、颯爽とも、艶やかでも無いと思う。複数で賑わっているので、賑々しい、であろうか。この際、殷賑を極めるまでになっていただきたいものだ。
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