北海道トウモロコシに群がる文鳥たち
日本のトウモロコシは最高だ。アメリカ産など話にならない、と、文鳥の食べっぷりでわかった。
さて、我が家の文鳥たちは、産卵期で動きが鈍いのが気がかりなトミ以外は、上下する気温にも負けず、概ね元気でいる。室温は、暖かい今日でも20℃未満だ(1階)。
文鳥の故郷インドネシア(ジャカルタ)は、月平均気温が25℃を下回ることがない。従って、文鳥の原産地だけで考えるなら、寒さに弱い小鳥と見なし、気温が20℃を下回るべきではない、との結論を得て不思議はない。しかし、現実は異なる。
文鳥という熱帯の小鳥は、江戸時代の中期には、温帯で季節変化の激しい日本の屋外において、繁殖飼育されている。その伝統は近年に至るまで続いており、その間、関東以西の平野部で頻繁に野生化して、野生における繁殖を、数年の間は確実に続けられている。つまり、0℃程度まで下がる環境にも適応する能力があり、熱帯の原産地で捕獲して日本に連れてきた個体でない限り、普通の室内環境では、特別な暖房の必要はないことが、実証されていることになる。
熱帯原産の動植物を飼養栽培する際の目安として、20℃以上の環境が求められるようだが、温帯への適応力を持つ文鳥には、そのまま当てはめる必要はない。しかし、20℃程度あった方が快適かもしれず、一方で、人為的な環境では朝晩も気温が一定になってしまい、気温変化に極端に弱くなってしまう可能性もある(温室育ちの弊害)。
となれば、健康なら寒すぎない(目安としては10℃を下回らない)環境なら問題にならず、一方、老病の場合は、より高い温度(20℃以上30℃未満)が望まれる、程度が結論となるように思われる。かなり幅があり、環境適応力に優れた生き物とは言えるだろう。熱帯の原産でありながら、この適応性能は驚異的のような気がする。やはり、文鳥はただものではない(セキセイインコも気温の適応能力に優れた小鳥だが、彼らの原産地は気温のアップダウンの激しい地域なので、野生で備わった能力と言えるかと思う)。
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