白熱電球で保温した昔


まだ孤独なヒノ
 選り好みが激しいのではなかろうか?しかし、早くも目がとんがって、我が家の文鳥顔になってきたのは、気のせいであろうか・・・。
 さて、アートのオブジェが火災になり、子どもが亡くなった痛ましい事故が有り、原因は白熱電球と見られている。投光器だというので、200Wとか400Wとか、ご家庭のせいぜい100W電球よりハイパワーで危険なものだが、LEDが普及した現在、電球が熱くなるという認識が、展示を行った若者には薄かったようだ。
 一昔前までは、文鳥などの小鳥の保温には、白熱電球が最適と推奨する鳥専門の獣医さんがいて、その説を鵜呑みにして、病気の小鳥の近くに裸電球を終日煌々と照らしてしまう事例が散見された(安眠できないはずだが、明るいほうがエサを食べやすいとの理屈であった。控えめに室内照明をつけておけば良いだけなので、当時から不思議な理屈だと思ったので、指摘した)。しかし、それでも、裸電球に体を寄せて燃えてしまった小鳥の話は聞かなかった(熱くて密着はできないはず)。
 現在も暖房に使われる保温電球は、光を抑えて熱をより効率的に発散させるものだが、基本的には白熱電球と変わらない。では、あのような事故があるかと言えば、可能性はゼロではないものの、まず起きないかと思う。
 あの事故の場合、投光器を上向けにして植木鉢の中に入れて固定していたらしいので、上面が何かに塞がれたら、熱がこもって発火する程度に上昇したはずで、そこに作品の素材であるおがくずのような可燃しやすいものが入り込めば、発火してしまう。また、周囲が塞がれなくとも、木材の粉などが電球とソケットの間に侵入すれば、ショートして発火するかと思う。
 一方、保温器は、電球の周りが保護カバーで覆われているので、可燃性のものが接触しにくい構造で、電球も下向きに設置されている。つまり、保護カバーの周りをわざわざ布などでぐるぐる巻きにして熱が逃げないようにしていたり、わざわざ上向きになるように設置し、エサの殻や水滴などが電球とソケットの接合部に入り込みやすくして、さらにショートした際に燃えやすいものを近くに置かない限りは、発火させるのは難しい。
 カバー付きの電球式保温器は、よほどの無茶をしない限り安全なものだが、念のため季節始めには、電球にゆるみがないかなどは確認すべきかと思う。

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