朝日が火元だとなぜか安心する

変わらぬ三角関係

 コキンチョウが世界的に飼養されていて、品種改良も盛んなことも知らず、野生種と混同し使用許可が必要だと報じた最初は、朝日新聞だったようだ。今日になって、全国紙四紙(読売・朝日・産経・毎日)の記事を検索したら、朝日新聞だけに記事があり、その配信の日付が17日夜で、NHKや中日よりも古かった(記事)。

 「「国際希少野生動植物」に指定され、譲渡には環境相許可が必要」、環境相は環境大臣の意味になるので、間違いではないが、おそらく環境省の誤植だろう。それはともかく、斉藤太郎記者や「保護団体」の指摘どおりなら、自宅で繁殖したら環境省(実際はそれに事務を押し付けられる県など地方の担当部署)にいちいち登録申請しなければならず、死んでしまったら、やはり報告しなければならなくなる。それが可能と思える感覚が、私には理解しがたいので、このような主張をする人は、やはりいろいろ知らないことが多いのだと思う。
 例えば、ツシマヤマネコだとかイリオモテヤマネコが絶滅しそうだから、コタツで丸くなっている家猫ちゃんが、「保護」の対象になるだろうか?法律に規定されない過剰な対応にならないように、何の専門家でも良いが、一般常識に照らして、より慎重に考えて頂きたかった。
 動物愛護法のどこをどうしても靴裏消毒など書かれていないし、冷静に考えて、その必要性はどこにもない。やりたければ、やりたい者が、自宅の玄関で行えば良い程度だ。それどころか、アワだけの食事であっても、掃除の回数が少なくても、便器の近くに何がどうしてあっても、気温変化への考慮がなく、抜け出しても盗まれてもわからない状態であっても、小鳥の行動を束縛するだけのオブジェが空間を支配していても、おそらく、動物愛護法に違反するとまでは言えないだろう。なぜなら、そのような細かな規定は無理だからである。つまり、小鳥を死なせないように最善を尽くす、といった我々飼い主の常識は通用せず、それをしなくても、責められないのである。
 もっとも今回のアレは、小鳥に対して主催者側が無知だっただけで、冷静に指摘すれば改善されたように、思えてしまう。エサの内容を改善し、寒さに弱い鳥種は業者に引き取らせ(たぶん「どうするのかどこにやるのか」と問い詰められたら、気の弱い善人は「業者に売るよ」とは答えられなくなる。より叱られそうに思えるからだ)、病鳥は隔離して可能な範囲で看護し、抜け出しや盗難への対策を考慮させるだけで済んだ話だったのではなかろうか。もちろん、小鳥を展示していながら、小鳥の管理責任者が不明瞭なら(取扱責任者の表示は義務)、行政へ指導を要求するのは、その「事業所」を利用する市民の権利である。速やかに権利を行使すれば良い。

 経緯はよくわからないが、そのように主催側に要求しても、あまり思うように改善が進まなかったか、理想が高いために、改善の内容に不満で、民間レスキュー団体に頼った人がいたのだと思う。もちろん、それは誤りとは言えず、その団体のその後の行動も立派なものと言える(わざわざ愛知まで行って掃除その他のボランティアである。真似できない)。しかしながら、その内容は、法律上必要な最低限からは過剰な介入で、現地の関係者が無知なお人好しだったので、従順だったが、少し知識があったら大きな反発を招きかねない危険性を秘めていたのではなかろうか。何しろ、法律的根拠が無い、のだ。
 挙句が、一般的な飼育種に「種の保存法」を適用させようとする妄動を引き起こしてしまった。やはり、結果的には、過ぎたるは猶及ばざるがごとし、と言わねばなるまい。せっかく、生命を救いたいとの真っ当な動機なのだから、周囲を敵としないで協力を得られるように(ネットでは、とかく悪者探しをして非難一色になりがちだが、過失と犯罪は違う。それが事実かは知る由もないが、小さなお店でアワだけ与えて小鳥を売っていた長い経験を持つ人が、広いスペースでの展示でもそれで良いと思っても、それは軽率だったに過ぎないと私は思う)、無関係な人に迷惑にならないように、愛鳥家なら小鳥に対して偏見を招かないように、今後は更に、慎重に慎重に、行動して頂きたいと願っている。
 で、明日、あいちトリエンナーレも終了とのことなので、この話題は休題とする。

 さて、三角関係。アリィとソウ・テイ姉妹だが、このまま変わらず、中途半端な関係のまま同居を続けそうだ。
 ヘイスケ系が存続するためには、一番可能性のある3羽と思えたのだが、これは期待薄かもしれない。基本的に、文鳥の自由意思に委せながら、15代も続いたのが奇跡なので、この際こだわらず、新王朝を興すべし、とも考えたのだが、その始祖となるべきノブは、せっせと無精卵を温めつつ、キミョーの追い掛けたり、ひたすら食べまくったり、呑気な毎日で、どうしたものかと悩んでいる。

 ・・・しかし、それより目先の老いらくの恋もろもろを、どうしたものか、悩みは尽きない。

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