さまざまな思惑

息子の後妻にさえずってご機嫌なテン

 コキンチョウの件は、NHKまで無批判にニュースとして垂れ流してしまっている(NHK)。その画像を見れば、コキンチョウの胸の色が白いので、これは人為的な改良品種と思われるが、「コキンチョウ」なら皆同じと信じて疑わないのだろう。呆れる。
 コキンチョウは文鳥や十姉妹より寒さに弱いので、環境の整った場所に移しただけだと思うが、運悪く、理由を保温ではなく「種の保存」のためとの浅知恵で勘違いした人がいて、その人の声が迷惑にも大きかったのであろうか?


  今月半ばまでに、このうちの20羽余りが死んだり、外に逃げ出したりしたことがわかりました。鳥の中には、「種の保存法」に基づいて絶滅のおそれのある希少種に指定され、国内での販売や譲渡に環境省の許可が必要なオーストラリア原産の「コキンチョウ」も含まれていましたが、国の許可は受けていなかったということです。

 皆、外に逃げ出したと断定しているのも不思議だ。私なら、盗まれた可能性も考える。何しろ、「金目」のものなら、何でも盗む輩は、日本人にもいる。
 繰り返すが、販売や譲渡が原則禁止なのは、絶滅が危惧されるオーストラリアに生息する野生種と考えるのが常識的だ。同じ種類で学名も一緒だと言われそうだが、そもそも動物の分類学は、自然の進化過程を詳らかにする目的のものなので、家畜なりペット化して人為的に改良された品種は、通常、その研究対象にならない。
 こうした話を聞くと、野生種と飼育種の違いを理解しない人は、種の保存についての認識が甘すぎると思える。品種改良どころか、人間が捕獲して持ち去った時点で、その捕獲された野生種すら、自然の進化をDNAレベルで汚染する存在となってしまうものなのである。なぜなら、同じ種でも地域的な相違があり、それが発展して進化上の分岐に至る可能性を秘めているのに、そこに人為的に別の地域の同一種を放せば、今までの自然な独自性が破壊され、本来あるべき進化を阻害することになりかねない。

 このように、種の保存とは、実にデリケートなもので、結局、捕まえない触らない邪魔しない、以外に無い。従って、絶滅危惧種にはそれが求められ、厳しく規制されているのだ。そうした事実を正しく理解していれば、人工的な変異を重ねた品種は野生種と混同するなど有り得ず、両者は種の保存の観点から、無関係でなければならない存在と、結論する以外にないだろう。
 生半可に思い込まず、法律の文字ヅラに踊らされず、なぜそれが必要で、なぜそのような法律が存在しなければならないのか、しっかりと認識したいものだ。

 さて、我が家の文鳥社会も混沌としている。
 テンは、クリに言い寄られてその気になってしまい、老いらくの恋を求め、息子のイブの嫁にも色目を使い出した。「暴走老人」である。ただ、飛べないので、思うに任せない。
 魔性のクリは、あれほど「イチャラブ」状態だったラックと、同居した途端に熱が冷め、ひたすら、元のカゴに戻りたがっている。魔性、と言うより、両親譲りの我がまま勝手が炸裂していると見たほうが良いかもしれない。・・・別居させたら、ラックが泣くだろう。
 お腹が膨れているのに元気なノッチは、今更、身障者の妻イッツを見限り始めたようで、露骨にガールハントをするようになっている。どいつもこいつもろくでなしだが、何をしでかしてくれるか、楽しみではある。

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