ノブの苦手


温州ミカンを貪るノブ

 千住の『鳥信』では、8月末からヒナが入荷している。今年の関東近辺は、総じて見れば猛暑ではなかったので、繁殖期の訪れも早いのかもしれない。
 そこの出身者ノブは、いまだに出迎えの指がなければカゴから出てこないほどの箱入り娘で、男の趣味が悪いことを除けば、よく食べよく遊び実に良く出来た子だ。しかし、『文鳥団地』の背後の窓を開けると、とたんに帰宅拒否になる。そのうち慣れるだろうと思っていたが、窓を開けることが少ないこともあり、まったく慣れてくれない。たまたま開けて様子を見ていると、外の風景に興味を持たず、パニックにはならないが、実に怪しげに嫌そうな目つきで外を眺め、室内に放鳥したら安心して、カゴには戻らないのだ。

 かくして、我が家のエアコン依存率は高まってしまった。箱入り娘も考えものかもしれぬ。

待たされると口が開くキミョー

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