参議院議員に首相の資格なし

襟は立てず頭頂の羽毛を立てるソウ

 万年野党の党首なら、参議院議員で構わない。総理大臣になる心配がほとんどないからである。「常在戦場」の代議士(衆議院議員)のように、任期足らずで落選の憂き目を見ず、6年間身分保障されているので、ブーブーと無責任に政府の批判をするにはちょうど良い。しかし、政権政党を目指す気持ちが多少でもあるなら、党首は代議士でなければならない。

 

 なぜ?総選挙(衆議院選挙)で第一党となれば、その党首が組閣するのが「憲政の常道」、つまり民主主義の常識なので、普通ならそうなる。そうなると、参議院議員が総理大臣となって国政を担うことになり、それは非常識なのである。もちろん、憲法は参議院議員が総理大臣になることを禁じていない。しかし、常識的には想定もしていないと考えるのが妥当である。何しろ、日本の総理大臣には衆議院の解散権があり、万一、己は総選挙で国民の審判を受けずに済む参議院議員がこの権利を握れば、独裁化しない保証はどこにもない(例えば、菅直人さんが参議院議員で総理大臣になっていたら、と空想したら、それはそれは空恐ろしいのである)。
 したがって、蓮舫さんが野党第一党の党首になるのは、その党が政権を奪取する気がない現れのように思えてしまう。性別や民族、さらに東日本大震災で役たたずだったことより、代議士か否かのみが重要で、その点、現在の蓮舫さんには資格がないように思える。しかし、他の2名は、より問題外に思えるので、もし蓮舫さんに将来的に国を担う野心があるなら、どこかのタイミングで代議士(参議院議員は代議士ではない)となられるべきかと思う(そうはならずに、社会党→社民党のたどった道をそのまま進むのでは?)。


 と書きながら、実は、「資格なし!」との言葉が、嫌いである。「飼い主の資格なし!」と安易に他人を罵倒したり、自分でそのように卑下したりする人がいて、苦々しく思うからである。
 一体どれだけ偉ければ、資格云々などと他人様に言えるだろうか?資格がないと思えるなら、そうではないようになるか、少なくとも資格があるように振る舞うのが当たり前ではないか?他人の失敗をあげつらえるのは、たんに経験が浅いだけの未熟なだけ、卑下して自己嫌悪などする暇があるのは覚悟が足りないだけかと思う。
 飼い主の資格を規定する法律は存在しない。参議院議員が首相になってはいけないとする法律も存在しない。しかし、法律に存在しなければ何でもOKにはならない。文鳥と暮らすなら、法律や資格といった外側から圧力より、自分で見て自分で考えて、飼い主として多少でも成長していきたいものだと思う。

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