つくづく惜しいテン
夏が過ぎ、蝉の音はツクツクボウシだけになった。
・・・で、毎年思うのだが、あれは「ツクヅクオーシィ」だろう。小鳥のさえずりを人間の言葉に当てはめるのを、『聞き做し(ききなし)』と言うのだが、それでいけば、「つくづく惜しい」にしか聞こえない。
つくづく惜しい。性格は実に良い人なのに容姿が・・・、逆に、容姿は完璧なのに性格が・・・、といった場合に、つくづく惜しい人だと思うものだが、↑テンは、いつもながら、確かにつくづく惜しい子と言えよう。何しろ、容姿は両親の良いとこ取りで端麗で、記念すべき10代目で、育雛中に母が亡くなってしまう悲劇性まで備えていながら、一緒に育ったポンのような素直さがなく、ドメ夫君だったし、飼い主にも親しまず、影が薄い。
このつくづく惜しいところが、また何とも面白いものである。
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