手乗り「まがい」になりつつあるアリィ
アト氏は、午前中珍しくカゴの下段に降りて水を飲んでいたが、その後はツボ巣の上で背眠を続けていた。妻の生前から老衰による認知症の兆候が見られたが、もはや、生きる気力がないものと思う。
震災関連の報道では、「明日を信じて、死んだ人の分も頑張らないと!」といったストーリーが好まれるようだが、私は過去にこだわって丸まって静かに余生を過ごすのも自由であり、放っておいてやる方が親切なことも多いと思っている。誰もが、前向きに頑張って生きる必要はあるまい。他人の迷惑にならないように、端っこで静かにしているなら、それで良いはずだ。
従って、アト氏が頑張りたくないなら、我が家ではそれでOKだが、それでも飼い主としては、寂しい。寂しい上に、ヒナへの給餌を1年以上行っていないことによる、禁断症状も現れてきている昨今なのだ。
ここは、フィンの卵が孵化するのを祈らずにはいられず、すべて無精卵だった前2回より、期待できそうな気配ではある。しかし、せっかくの機会と言えなくもないので、初代以来絶えてなかった、ヒナの購入も真剣に検討することにし、すでに、出迎え用の容器(百均のプラスチック容器に穴を開けたもの)も用意している。
・・・どうなることか。
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