衝動買いは難しい

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水浴びしそうでしなかったアト氏
 
 現在、文鳥のヒナを売っているお店は、減少の一途をたどっている。街の小さな小鳥屋さんは、経営者が高齢化し次々と姿を消し、大型店は犬猫の取り扱いに専念して小鳥を扱わず、新しく小鳥を扱う専門店と言えば、インコ類や、まさにエキゾチックな種類だけだったりする。
 需要が減ったのもあるが、要するに安いので、手間がかかる割には、商売としては利益をあげづらいのが、主因であろう。
 やむを得ず、衝動買いしにくいだけに、むしろその方が良い面もあるかと思うのだが、衝動買い「風味」に白文鳥のヒナを(ペットショップから)入手してやろうと企んでいる者にとっては、たいへん世知辛いと言える。
 
 さて、アト氏。
 今夜はご機嫌が良かった。昨夜は、このまま食べずに死んでしまうかもしれないと思えたが、日中、湯漬エサを用意して、手のひらに乗せて食べさせようとした飼い主の好意には、まったく関心を示さなかったものの、カゴの中で小松菜をかなり食べ、そのためか、少し気を取り戻したらしい。放鳥時間が始まると、飼い主の送迎でテーブル上に行き、湯づけエサをせっせと食べ、かなり食べた後で、ヨタヨタではあるが水浴び器へ行って水を飲み、水浴びをしようか少々思案して、上を見上げているので、定位置になっている頭上の止まり木へ送ってやると、そこで、うたた寝を続けていた。
 少々落ち窪み狂気を帯びた目つき、定位置の場所、キュー様の晩年を思い起こさせる。ただ、キュー様の場合、まったく飛べないのにダイブして、目を回していたが、アト氏は静かに眠っているし、今夜も、飛べたし、いまだてんかん的な症状はない。
 このまま、手のかからない年寄りであり続けて欲しいものだ。 

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