どっこいしょよっこいしょ

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元気そうにいろいろ食べて回っているニチィ
 
 アト氏の老化による体力低下は、やむを得ないところだが、現在は、むしろその妻ニチィの方が心配だ。
 今夜は、いろいろ食べて回って、一見元気そうだったが、それは空元気に過ぎず、実際は、羽繕いもままならないほど疲弊している。後頭部やお尻の辺りが汚れているし、時折、よろめいているのだ。
 この様子を、周囲に衰弱を悟られないように、元気なふりをしている、と見なす人は、昔から多い。しかし、非科学的なナンセンス、もしくは、鳥類などの擬態の習性(巣に近づいた外敵に対し、親鳥がわざと衰弱した様子を示して遠ざけるなど)を何となく敷衍した間違い、だと私は思っている。病気で弱って現実に動きが鈍くなってしまえば、元気な「ふり」などしても、鈍い現実を変えられるわけではないので、捕獲されるだけなのである。無意味なことに体力を使うほど、病気の際には余裕などない。
 では何だ、と言われたら、これは「かけ声」で自分を奮い立たせている状態、と見なしている。つまり、気合を入れないと食べるのも難しいので、「それ!」「やれ!」「よっこいしょ!」「どっこいしょ!!」と、いちいち自分を励まさなければならないのだと思う。人間も、病気でだるければ、声に出すか出さないかはいろいろでも、いちいちの動作に気合を入れねばなるまい?同じである。 
 つまり、この「ふり」ではなく「かけ声」状態は、かなり深刻な危機にあると見なせる。ニチィの場合は、「婦人系」に何らかの慢性的な問題があるようなので(産卵しない)、その悪化であろうか。慢性的に、いつものように回復してもらいたい。

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