三谷幸喜さんの大河風味娯楽時代劇を、昨夜、ぼんやり見ていたら、16世紀の日本の安土城の城内の明智勢が来襲するとして大混乱の最中の真昼間の庭の井戸の中から、北米にしか存在しなかったはずのアライグマが顔を出したので、しばし唖然とした。
たぶんタヌキの代用なのだろうが、真田信繁に抜け道の存在を暗示するために、ラスカルくんを動物プロダクションから借りる必要があるのだろうか。井戸がダミーで、抜け道になっているのを見抜くなら、人懐っこい北米産の夜行性の野生動物など使わずとも、混乱で井戸の上に垂れかかった旗指物を、ふわっと舞い上がらせれば、通気している=変な井戸?くらいの洞察にすれば良さそうなものなのに、わざわざ苦労して馬鹿な演出をしているように思えた。
そもそも、お城からの抜け道、など、まともな歴史考察が出来る者には、お笑いネタでしかない。なぜ、攻城側がワラワラ入ってきてしまうリスクを伴う通路を、わざわざ防城側が用意しなければならないのだろうか?落城に備えて?落城して逃げ出す場所があるなら、最初からそこに逃げてしまえば良いではないか?秘密の通路だから大丈夫?大きな城の外まで坑道を掘ったら数百メートル、下手をすれば数キロは必要で、そのような大工事を秘密裏に出来るだろうか?
抜け道など、城が大きければ大きいほど有り得ないのに、製作者はなぜかそれがあって当たり前のように思っていて(そのような会話を劇中でしていた)、そのアホ設定を、わざわざアライグマを「びっくりポン」させて際立たせてくれるのだから、これは唖然としてから爆笑しなければならない。たぬポンならぬ、ラスカルくんに化かされた、馬鹿にされたようなものである。
大河は時代考証の先生がいて、ある程度、本当にしなければいけないことになっているらしいのだが、時代考証してるの?気は確かなの先生?と思うことも多い。もっとも、名前を貸して少し知恵をつけている程度が、「時代考証」の真実らしいので(漏れうかがうところによれば・・・)、抜け道もアライグマも何でも有りで、結構かと思う。大河とか、時代劇というより、エンターテイメント、と言うことである。
それはさておき、アリィ君、ニチィ、アト氏の三者の関係については、↓の画像をご覧頂きたい。ニチィは明らかに迷惑がっているが、アト氏は見て見ぬふりで関与しない。不思議なことに、アト氏は白文鳥に対しては攻撃的にならないのである。
これは、父が白文鳥だったのはあまり関係ないとして、先妻が白文鳥だった影響ではないかと、推測している。結構、それなりに愛妻家だったので、その印象が残っているのだと思う。アト氏は、なかなか奥深い男である。
これは、父が白文鳥だったのはあまり関係ないとして、先妻が白文鳥だった影響ではないかと、推測している。結構、それなりに愛妻家だったので、その印象が残っているのだと思う。アト氏は、なかなか奥深い男である。
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