政治家の息子にしては出来が良すぎるくらいの岸田総理の息子さんが、「馬鹿者と若者は一字の違い」の実例となって、秘書官を更迭されてしまった。出来が良いので手元に置いて、中央政界での経験を積ませたかったのだと思うが(2014年慶応の法学部を出て三井物産に入社、2020年から父親の秘書、そして昨年から政務秘書官)、おそらく地元でのあいさつ回りなどを頑張りすぎて、気を使う方向が、親族や地元有権者と言う「内輪」に偏ってしまっていたように思われる。
何しろ、商社マンのエリートでありながら、目立ったのは、公務で訪問した先の観光地巡り(つまりお土産を買って配る)であったり、公邸で親族(バカばかりのようでお気の毒)と一緒に戯れ事に興じたり、おそよ経歴にふさわしからぬ・・・、よく言えば庶民的、ゴシップ週刊誌を喜ばせる話だけであった。お高くとまったご貴族様では困りものだが、エリートならエリートとしての矜持があるべきだったと思うのだが、どんなものだろう?
30歳そこそこ、現代ではまだ若者の部類なので、ご貴族の使命感(「ノブレス・オブリージュ」)という庶民から見れば鼻持ちならない自意識の塊が跋扈するヨーロッパの大学にでも、今一度留学したら良いのではなかろうか。とりあえず、しばらくお父さんに頑張って頂こう。
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