物価対策が先でしょ?


​ NHKの日曜討論を5分だけ見た。「お、牛ちゃん、がんばってんな」と思ってチャンネルを変えてしまったが、​記事​は読んだ。感想は、与野党すべからく、給付金ばらまくことばかりで、今現在の物価対策についての考えがなく、​「物価が安定してねえのに、金もらっても使えねーだろーが!」​であった。
 この人たち、韓国で物価高対策が後手に回って珍しくまともな大統領を戴く与党が大敗したり、大好況になりながら物価高への不満から、あの、知能指数は高くても不勉強で不安定なデタラメトランプさんの復権を招きかねないアメリカの大統領選挙から、何か学ぶことはないのだろうか?
 円安で輸入肉は割高、主食のお米は農林水産省の不作為により低価格帯が外食に流れて、庶民は2倍近い値段の米しか選択できず、気候変動もあって世界的に農産品の値上がりが続いているうえに(100円で買えた小松菜が160円で絶賛高止まり中なんですよ!!)、天候不順で野菜の値段も高値続き、一体何を食べ食べさせれば良いのか、といった日本の有権者の多くが抱いている不安感など、まるで理解していない。
​ 今年の春闘を思い出したら良い。労使ともども満額回答だ何だと喜んでいたが、5%賃上げしても物価が10%上がっていれば実質賃金は下がっている、という幼稚園児すらわかることすら理解していなかったのだから、あきれ果ててしまう。この、物価への無頓着は、その人が金に苦労することなく生活感を失った存在になっていることを示している。それでは、共感など得られるはずもあるまい。
 それはそうと、ご案内いただいたやなぎすさんの『​白文鳥はいつ誕生したのか?​』を熟読している。
 白文鳥には大別して2系統あって、で、起源がわからない時は面白くしてしまう、という文献史学をかじった立場では禁じ手の行為を、「人間の本質的欲求じゃん、神話とか何とかはみんなそうじゃん。そういった感覚がなくて研究しようがないじゃん」と、別に普通にやってしまう私は、弥富ちゃんという突然変異の1羽が両方の系統の始祖なのだ、としたわけだが、当然ながら根拠はないし可能性は低い。
 弥富系白文鳥については、やなぎすさんが文献から丹念に追っているように、江戸時代の弘化年間あたりには存在していた気配が濃厚だ。ただ、鳥の羽装変異はしばしば頻繁に起きるものだと、私は経験上悟らされてもいるので、考え方を整理できずにいる。
 我が家では、シルバー文鳥が生まれるはずのない別々の桜文鳥ペアから1度ずつシルバーが生まれた。そのシルバーの1羽(シルバ)はシルバー文鳥との間に多くの子を残したが、みな桜文鳥だった・・・。現在、桜文鳥ペアから白文鳥が1羽生まれてもいる(キイ)。そもそも、鳥の羽装は環境に適応しやすいようにさまざまに変化する性質を持っているのではなかろうか。例えば、文鳥の生息地であるジャワ島の隣のチモール島には近縁種が存在するが、そちらは茶色でクチバシは黒い。
 ・・・、いろいろ楽しく考えねばなるまい。

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