よその子よい子

 朝。早速にアリィ君のカゴを2階から1階に移し、つかみ出して、翼の羽を1枚おきに3枚ずつ切り、アラシのカゴに放り込んだ。
 
Untitled1.jpg
 
 予想通り、両者カゴの中であちらこちらと大騒ぎだったが、アリィ君の方はすぐに落ち着きを取り戻し、いつまでも神経質な反応を続けるアラシの様子を、不思議そうに観察するようになった。
 落ち着きのない様子は、相手をいらだたせて、その攻撃本能を刺激するものだが、アリィ君は実に良い子で、威嚇するようなことは皆無であった。つまり、アラシが勝手に騒いでいるのである。このように、外から連れてきた(性格の良い子)文鳥とカップリングがうまくいかない場合は、ほぼ100パーセント、「ウチの子」に問題がある。
 ともあれ、雑居カゴの文鳥の個性を見ぬく能力は、我ながらアッパレと言えよう。
Untitled2.jpg 
  
 午後の若い3羽+1(アラシ・フィン・ジョー・リオくん)放鳥時までには、アリィ君は外掛け水浴び器での水浴びまでし(隣りカゴのエコの様子を真似たらしい)、神経過敏で近づかないアラシに離れた場所からさえずる余裕を示した。「何と、えらい子でしょう!」と人間は感心したが、フィンとジョーにとっては、好奇の的で、しばらく覗き込まれていた↑。
 ↓その頃アラシは、カゴを離れて、ぐったりとしていたが、同情する気にはならない。
 
Untitled3.jpg 
 
 夜の放鳥時、飛び慣れないアリィ君は、あらぬ方向に飛んだり衝突して墜落したりしていたが、スピードが出ないので大事には至らず、やがて慣れて、無茶な飛び方をせず、頭上休憩所で周囲の様子を観察していた。賢い子である。
 
Untitled4.jpg
 
 我が家の文鳥社会では、白文鳥を無視する傾向が有り、親しくもされないが虐められることもない状態で、くつろいだ様子であった。
 
Untitled11.jpg
 
 一方のアラシは、飼い主の近くでうたた寝していたが、やはり同情する気にはならない。
 
Untitled12.jpg
 
 ↑手前がアリィ君。最終的には、いつも近くにいるイッツに好意の視線を送っていたが、実におとなしい放鳥デビューであった。
 ・・・暗闇の中で、時折バタバタしているのは、アラシだろう。一夜明けて、慣れて欲しいものだ。 

コメント

タイトルとURLをコピーしました