災害放送は難しい

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すり鉢の中のテイ
 
 昨日の水害の状況を、午後のNHKニュースで見聞きしていたのが、アナウンサー氏の言動には、ビックリ・ウンザリした。いわく、「あきらめないでください!」「大声を出して、助けを求めてください!」。はっきり言えば、気が触れているのではないかと思った。
 確かに建物などの空間のなかに閉じ込められ、救助隊が近くに来ている気配を感じたら、このアナウンサー氏のアドバイスは有効だが、さて、ヘリコプターで救助を待つ際に、大声をあげて意味があるだろうか?プロペラの音にかき消され、聞こえないくらいは、幼児でも想像できるのではなかろうか?そもそも、今、現在、水没していたり濁流に飲まれようとして必死で救助を求めている人は、あきらめているわけがないだろう?自分の身に危険が迫らない場所で、何を間抜けなことを言っているのか、自分が恥ずかしくならないのは、たんに無知だからだと私は思った。
 あれほど広範囲の被害なら、すべてを一気に救助するのは不可能で、濁流で危険な地点から救助していかねばならず、1階が水没しても2階が無事で倒壊の恐れが少ない場所に「避難」出来ている人には、待ってもらわねばならない。とりあえず、自分が孤立していることを、携帯電話なり布切れをはためかせるなりして伝えたら、後は順番待ちとなる。その際はどうするべきかとなれば、携帯電話など携帯端末だけなら、余計な通信を控えてバッテリーを温存し、また、大声を上げたり水に濡れて体力を消費しないようにして、じっと静かにしているのが、正しいサバイバル術となるはずである。
 つまり、NHKを見たり、不安を紛らわすため意味しかない情報の発信など、もっての外、であるのに、それを推奨しているような気配ばかりなのだから、笑うに笑えない。視聴者の情報提供など、勧めてどうするのか?それによりバッテリー切れを起こして、救助を求めるべき時に使えなかったら困るだろうに。想像力が足りな過ぎ、危機感が無さすぎる。
 
 それはともかく、 文鳥たちに対する「災害放送」は、実に難しい。己を犠牲にしなければならないのだ。
 今朝も地震があり、早速『文鳥団地』前に行って、「諸君!安心したまえ!!」と言ってやったわけだが、かなしいかな、文鳥たちにその突然の揺れが、地震という自然のなせる技と、説明する手段がない。結局、「あ~、またコイツ(飼い主)がヘマして揺らしたんだぁ」と、勘違いされるしかない。
 損な役回りではある。 

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