栄養うんちくは非科学

Untitled1.jpg
お腹が擦れてるノッチ
 
 ノッチの下腹部。黒ずんでいるわけではなく、少々黄色っぽいので、現状は、たんに脂肪太りの肥満に見える。お腹が出てきて、左右の羽毛からはみ出てしまい、止まり木などに擦れて羽毛は摩滅して、さらにお腹がせり出して見えるようだ。
 断っておくが、この肥満と、トウモロコシは無関係だ。これが原因なら、我が家の他の文鳥たちも同じにならねばなるまい。ノッチの場合は、もともと巨体で恰幅がよく、より若い頃から下腹部が膨張と収縮を繰り返しているので、そもそも普通ではない。気にするとくたびれるので、気にしないことにしているのだが、最近お腹の地肌がむき出しで目立ってしまうのである。
 
 以前、トウモロコシの効用について、言われていることを挙げてみたが、そもそも含まれる物質の何ちゃらが、健康に良いとか悪いとかは、人間の場合の話に過ぎない。
 軽率な人は、この食品に含まれる何ちゃらが文鳥に悪影響、などと、驚くほど単純に言い切ってしまうようだが、その何ちゃらの影響は、人間の人間による人間のための栄養学において得られた知見に過ぎない。例えば、ゴイトロゲンを過剰に摂取すると甲状腺障害を起こす、のが事実でも、それは人間の話で、全く別の生き物である文鳥にどの程度影響するかわからない。挙句が、「過剰」を抜かして、ゴイトロゲンを含むものは甲状腺障害の原因になると思い込んで、その含有量が比較的に多いらしいアブラナ科の植物を、食べさせるべきではない、などと極論し始める。
 たびたびだが、念のため付言しておくが、文鳥も人間同様に、アブラナ科の野草をその食性に取り入れて進化した生き物で、それに何が含まれようと、その程度では健康に悪影響を与えないようになっているはずなのである。生き物というのは、当然ながら、食べるものが毒にならず栄養素になるように進化する。他の生き物にとっては毒性が強くても、その毒性の無害化のシステムを進化させれば、その食べ物をその種が独占出来るのである。
 生き物の食性は多様であり、「小鳥」の範疇だけを見ても多種多様。小鳥のうちのスズメ目だけに限っても、同じエサで飼育は不可能だ。そのような、大前提の常識の上に立てば、種の壁を忘却して、何ちゃらが小鳥の健康に良いとか悪いとの主張は、非科学的で滑稽なものでしかない。・・・食べて問題が起きなければ、とりあえずOK。ただ、自分の愛鳥は実験動物ではないはずなので、実績や前例のあるものに限るのが、無難だと思う(ゆでトウモロコシは文鳥にOK、の事例がここにあるわけだ)。
こちら、窓外で虫獲りに頑張ってるヤモリくん
Untitled2.jpg

コメント

タイトルとURLをコピーしました