キミョー君にナルシス君

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自分にさえずるキミョー
 
 ナルシスト、もしくはナルシシストとは、「自己陶酔型の人。また、うぬぼれ屋」のことだ。うぬぼれは、漢字にすると自惚れで、自分自身に「オレって、カッコイ~」と惚れてしまうことを言う。
 まさに、↑のキミョーがそれだが、文鳥であるキミョー君は、テレビのフレームに映りこんだ自分を自分と認識して、うっとりとさえずっているわけではない。これをナルシストと言えようか?
 然り。ギリシア神話に登場するナルシストの元祖、ナルシス、もしくはナルキソス君のお話を思い起こしていただこう。彼(神様と妖精の子ども)、とんでもない美少年なのだが、自分が美しいものだから、周囲の女の子(妖精)が醜く見えて仕方がなかったらしく、まったく相手にしなかった。それで女の子たち(妖精)恨みを買うのだが、そんなナルシス君が、ある日、泉に映った自分の姿に恋焦がれてしまう。そして、寝食を忘れて見入っているうちに、疲れ果てて死んでしまった。といったしょうもない話のはずだ。つまり、(素直に考えれば)ナルシス君は、泉に映った自分の姿を、(なぜかは知らないが)自分とは思わずに恋愛対象と見なしたがための悲劇なので、それこそ、我が家の文鳥たちと同じなのである。
 ・・・ナルシス君の場合、自分自身に恋焦がれ、それこそどうしようもないことに自分自身が十分に理解できているからこそ、狂死したのではないかと私には思えてしまうのだが、そうした悲劇は、たぶん文鳥には起こらないと思う。

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