スズメに敵せぬ文鳥

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フィンとキミョー、父は同じ
 
 文鳥は17世紀には日本で飼い鳥となっていて、江戸時代からたびたび日本で野生化しているにもかかわらず、結局、帰化生物になり得なかった。数代は繁殖して集団が繁栄していた様子なのに、数年後には消滅してしまうのである。
 なぜか?日本の冬は、熱帯を原産地とする文鳥には寒いのもあるだろうが、数年は越冬しているので、根本的な要因ではあるまい。やはり、スズメとの生存競争に勝てず、人間の手厚い保護(餌付け)にでも依存しないと、消滅の憂き目に会うのだろう。
 昨日の画像を見ていただきたい。スズメたち、枯れ木に止まっている姿は、見事なまでの保護色で、パッと見には存在に気づくまい。地面に集う姿すら、目立たないのである。ここに文鳥が混じれば、おそろしく目立つだろう。そして、自然界で目立ってしまえば、捕食されやすい。
 夏だけなら、文鳥(ノーマル)の姿も、日本の自然でも保護色になるはずだが、冬枯れに弱い。それが致命的なのであろう。
 
 さて、愛鳥家専門誌『ALL BIRDS』の発行元が変わり、リニューアル第一弾が文鳥特集だと言うので、楽しみにしていた。ところが、気づいたら売り切れていて、いろいろ待たされた末(楽天ブックが遅いので結局アマゾン)、今日届いた。
 会誌の要素が濃厚な雑誌なので、一般受けするか微妙な気もするのだが、「人気飼い鳥シリーズ」第一弾を文鳥にしてしまうその漢気(おとこぎ)?に感じて、文鳥愛好者は、ガンガン買っていただければと思う(念のため断っておくが、私はこの雑誌に何ら関与していない)。 
 

ALL BiRDS 2015.1[本/雑誌] / インターズー

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