ヒューマニズムを求めても

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薄らハゲの加害者サカ坊
 
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隻脚の被害者ポン太
 
 インドで感電して気絶した仲間のサルを小突き回している映像に対して、仲間を蘇生させるための行動として紹介されていた。しかし、動物を擬人化してヒューマニズムを求めるのは、動物行動学など知らない我々一般人にとっては自然な話だが、それは人間の勝手な願望で、むしろ傲慢のなせる技かもしれない。
 動物の専門家が科学的に見るとどうなるか、Jcastニュースが紹介しているが(コチラ)、群れで下位の者がこのチャンスに上位者を攻撃をしたのか、動かなくなった仲間のサルを不審に思って「どうしたんだ!」と小突いていたのか、であり、後者の方がわかりやすいものの、このサルが階級制の厳密な種類なら、前者の方がよほど説得力を持つかと思う。
 サルに限らず、童話の世界の動物たちのように、人間の感情を持ち、人間と倫理観を共有する者として、ペット動物を見てしまいがちだが、そういった一方的な見方は、多くの真実を見落とす結果にもなるので、気を付けたいところだ。・・・隻脚のおじいちゃんに恋愛感情を持って迫るおっちゃんがいても、文鳥である限り、罪は問えないのである。
 
 さて、 先日、某動物病院のクチコミを頂いたのだが、「3年以上前」に通院して回復手術をしたとしつつ「手術の時の麻酔薬の影響の肝臓疾患で今月入院中亡くな」ったとあり、文章だけではうかがえない事情がありそうなので、受け流すことにした。
 この方の場合、卵づまりと思われたので、某動物病院へ行き、そこでの処置に不信感を持たれているのだが、その処置(「お腹の中で卵を粉々にされ」)自体は、卵が癒着してそのままの形で取り出せない場合には、有り得るもののようにも思われる。また、苦痛の様子を見かねて、他の動物病院の紹介を求めたところ、「文鳥は難しいので無理」とされ、我が家の近所の某動物病院へはるばるといらっしゃって、開腹手術を受けたとされているのだが、埼玉県でも東京都でも良いので紹介してくれと言えば、いろいろ紹介してもらえたのではないかと、思えてしまうのである(経歴だけを見ると、そういったネットワークを持っているように思われる)。
 つまり、その獣医さんと、クチコミをされた飼い主の相性に問題があり、双方ともに、相手を悪く見るベクトルで悪循環にはまり、意思の疎通を欠いてしまったような印象を受けないでもなかった。好悪が絡むと、特に女性同士では、かなり致命的なものになりがちなので(女性には、ごく部分的に否定的な側面を、全人格の否定につなげてしまい、生理的な拒絶反応に至るタイプが多いかと思う)、気に障る点が多々あっても、とにかく相手の行動を善意に解釈するように、多少無理して、努力する必要はあるかもしれない(もちろん、変な治療は拒否するのが、「保護者」の義務)。

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