まだまだ天使

天使なフィン

 

　そろそろ生後２ヶ月になるフィン。黒いクチバシはすっかり剥げてしまったが、まだ手の中に潜り込んでくる天使だ。

　この天使の特徴は、甘えん坊なだけでなく、飼い主を利用する賢さにある。今夜も、水の交換中の飼い主の方にやって来て、すぐに飛び立ったので目で追うと、台所との間のレース暖簾に止まって、頭上の掛け時計にいるおとな文鳥を見ている。これはどう考えても、あそこに行ってみたいから送れ！、と言うことだろう。例えばアラシは、果敢にチャレンジして自力で掛け時計に止まれるようになったが、フィンは、努力する前に飼い主を利用するのだ。このまま賢く成長し、祖先のキュー様のようになってもらいたいものである。