目が開いたかな?
開いてますね
昼前、開眼していた。このように、通常、文鳥は、孵化11日目に開眼する。
11日目に開眼するので、その前の10日目に、親鳥から引き継いで差し餌を始めないといけないと信じている人がいる。しかし、たびたび指摘するように、これは大きな間違い。「鳥」は最初に目にしたモノを親鳥と見なすと、インプリンティング(刷り込み)現象を単純に理解してのことだろうが、それは、孵化してすぐに目が見えて歩き回るような鳥の話で、10日以上も経たないと、まぶたが開かない文鳥と一緒にされては困る。
文鳥の場合は、目が開いた当初は、視力はほぼゼロで、何も見えていない。それまでゆっくりと成長してきたのと同様に、視力を獲得するには、さらに一週間近くの時間が必要なので、あわてて引き継いでも、幼いだけにより斃死の可能性を高めるだけになってしまう。
不思議なもので、ほ乳類の人間様は、自分と同じほ乳類でも、犬猫にネズミや牛馬にブタ、それぞれ区別できるのに、「鳥」となると、みな一緒にしてしまいたくなるものらしい。しかし、鳥類の種による相違は、ほ乳類同様に甚だしいので、系統樹も遠く、生態もまるで異なる他の「鳥」の現象を、そのまま当てはめて考えたら、それはトンチンカンなことになってしまう。
・・・自分はステーキを、特に罪悪感もなく食べているのに、文鳥愛好者なら「トリ」肉を食えないだろうと思ってしまうような人は多い。しかし、文鳥の飼い主なら、「鳥」の区別くらいは出来るようにしたいものだと思う。
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