『赤毛のアン』と文鳥

Untitled1.jpg
妻タネに言い寄るノッチの間に入る夫イブ、そして関係ないのに邪魔しに行くアト
  
 は、さすがに無関係だろうと思ったら、それは甘い!『赤毛のアン』には小鳥占いが出てくるのだ。
 「十セント払うと小さな鳥がお客さんの運を選びだすのよ」、と新潮版の村岡訳の29章にあり、原文では、a little bird picked out your fortune for you.とある。picked outとあるからには、小鳥がおみくじを引いてくるタイプのもので、これは日本でも、大昔の縁日では定番だったらしい小鳥占いと、基本は同じと思われる。そして、この賢い小鳥だが、日本では、桜文鳥に容姿の似ているヤマガラが用いられ、台湾では文鳥が今でも頑張っているらしいのである。
 19世紀末から20世紀初頭のカナダで、東南アジアの小鳥である文鳥がおみくじ占いを演じていたとは、ちょっと考えられず、実際はどういった種類だったのかは不明だが、おみくじ占いの文化関連で、是非考えてもらいたいテーマと言えよう。
 
 ・・・ウチの文鳥たちに、おみくじの付いた綿棒を引っ張らせて占わせようとしたが、すべて失敗に終わった。ウチの文鳥たちは、無芸大食なのだが、それも芸の内と考えたい。 

コメント

タイトルとURLをコピーしました