成長した羽に血管はない

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ツンツンはソウかな
 
 「(獣)医師から、ヘタをすると骨を痛める・出血する、ので自然に抜けるを待つようにと言われました」、などと聞くと、本当に獣医さんもいろいろで、鳥の身体構造も知らずに、手探りで治療をしていて、大したものだと、感心させられる。
 抜いて出血するのは、成長途中の羽に限られる。羽を成長させるため栄養が血管を通じて補給されているので、傷つければ出血するのは当然である。しかし、成長しきってしまった羽に、血管は関与していない。中を通っていないどころか、根元の部分に接触もしていない。なぜなら、成長するわけではないので、栄養は不要だからだ。
 昔、レース鳩の損傷した風切羽を数本を、あっさり抜いてしまうシーンを、漫画で見たが、おそらく文鳥の場合は、より容易である。もし、「ヘタをすると骨を痛める」ほどしっかりくっついていたら、例えばヘビなどに噛まれてしまったら、逃げられまい。実際は、バタつけば抜ける程度でしかなく(尾羽はあっさり抜ける)、それで骨など痛まないのが、被捕食の立場にある小さな生き物にとっては、合理的なのである。
 
 それで、今日の画像にも映っているリオ君の風切羽は、何の躊躇もなく、鼻歌交じりに抜いてしまえるわけだ。私は必要に応じてそうしているが、 血を見たことはないわけで、それは羽毛というものの性質を理解していれば、当然なのである。
 ただ、抜いて3週間ほどで生え揃っても、リオ君の飛翔能力は、特に向上していない。 誰か伴侶を定め、その文鳥と一緒にいようと努力しない限り、技術の向上は期待できないものと思われる。
 したがって、早くアラシとカップルにしたいのだが、なぜかリオ君に嫌われており (・・・わかるような気はする)、その気配もない。このままでは、放鳥時に好みの桜文鳥たちに囲まれて、うっとりし、終了時に、飼い主にクチバシほっぺた攻めをされて、やたらとうっとりするだけの・・・、のんびりとしたとても幸せな生活が続いてしまいそうだ。
 どのようにきっかけを作ったら良いものか、悩ましい。

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