夏野菜の農薬は自然

Untitled1.jpg
仲良くトウモロコシを食べるクチバシの長いエコと父似のテン
 
 擬卵を入れ、ツボ巣を交換したら、DVは止まった。まったく、訳のわからぬ夫婦である。
 
 今日もトウモロコシは、良い売れ行きであった。1本100円ほどの普通のトウモロコシ・・・、無農薬であるはずはなく、おそらく遺伝子組み換えではない。
 私の場合、春夏秋の野菜で、無農薬栽培など、不自然でしかないと思っている。トウモロコシもだが、小松菜やキャベツなどの葉物はなおさらに、少なくとも害虫駆除の農薬を使用しなければ、ほとんど虫のエサになってしまうだろう。それが、自然なのである。
 人間は、食用に不自然なものを不自然な時期に栽培しており、農薬の有無だけを不自然なものと過大視しするのは、かなりな誤解と言わねばなるまい。
 私も、都市民で農家の親類もいないので、農作業には無知だが、都市の人間には知識も経験もないのに、ナイーブな感情ばかりで、無農薬至上主義を唱える人が見られ、困ったものだろ思う。「儲けを思えば毒撒く農夫」とは、歌の一節だが、それは文盲に近いような発展途上国の農夫なら有り得ても、通常は撒いている自分が一番危険になるので、農薬を撒きたがる農家など、日本の農家には、ますいないはずである。
 日本の農家は、毒にならないように、回数を調整し、出荷までには残留農薬が基準値を超えないようにしている(指導に従って言われたとおりにしているだけのケースはあるかと思う)。そもそも、万一にも残留農薬類が基準値を超えてしまえば、その農家のその作物だけを出荷停止しただけでは済まず、その地域の農作物が大変なイメージダウンを受けるのである。
 そういった農家側のことをまるで考えず、野菜と見れば残留農薬を疑い、水洗いを農薬を落とすためなどと思い込んでもらっては困る。だいたい、残留農薬は外側に付着したものより、内部に留保されたものの方が問題で、それは石鹸でゴシゴシ洗っても落ちない。では、なぜ水洗いが必須なのかと言えば、出荷の数日前には農薬類を使用しなくなるので、出荷までの間に虫が付着する可能性があり、また流通過程で病原性のある菌類が付着する可能性があるためで、そういったものが一番問題になるのは、もちろん夏なのである。
 夏野菜、洗えるものをしっかり水洗いして、おいしく頂きたい。 

コメント

タイトルとURLをコピーしました