偏執テンDV再び

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放鳥時は仲良しのテン・エコ
 
 鳥カゴの中で、テンがエコを威嚇し追いかけていた。また、ドメスティックバイオレンスを始めたわけだ。
 どんどんエスカレートするので、ツボ巣の中に擬卵を数個放り込んでやったら、おずおずと中に入って、その存在を確認し、乱暴が少しおさまった。
 前にも書いたが、飼い主が思うに、テンは産卵しないメスをパートナーとして認めない、実に風変わりな文鳥と見なせる。それも、突然に、卵の有無が気になりだし、無ければ「産め!産め!!」と、暴力を伴いつつ要求するのだ。まったく、途方もなく身勝手な奴である。
 彼のこの偏執的性格は、父のキュー様から遺伝したものと思われる。もちろん、神の如きキュー様は、そのような理不尽な行動をしなかったが、考えてみれば、卵への偏執は顕著に思われる。最初の妻センはおとなしい文鳥だったが、産卵で体調を崩したらしく、抱卵と育雛はほぼキュー様が受け持ち、それを苦にする様子はなかった。二番目の妻シズは、名前とは裏腹に無邪気な文鳥で、「プロレスごっこ」が好きだったが、見た目では驚かされる、つつき愛どつき愛かみつき愛で相思相愛になり、やはりキュー様主導で抱卵・育雛を行っていた。さらに三番目の妻ニッキは、前の2羽とは大きく異なる外見だったが、その求愛を受けると(飼い主に相談の上)特に気にせず後妻とし、ニッキに夜遊びをさせながら、(飼い主の裏をかき)抱卵・育雛を行った。
 つまり、キュー様は、殊の他、巣の中に卵がある状態が好きで、産卵してくれる女房を大切にしたと見なせる。このいろいろな意味で見上げた性格が、卵への偏執という面だけ抜き取って、息子に遺伝していると思うのである。 
 とりあえず、放鳥中に擬卵を5個に増やしておいた。これでDVが治まらなければ、ツボ巣を交換しようと思う。黙って、擬卵を抱いていて欲しいものだ。 

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