ユーチューブを活用せよ!

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たまたま芸術的にぼやけたリオ君の翼
 
 9日に抜いたリオ君の風切羽が伸びてきていた。約3週間、順調といったところか。これで自分の飛翔能力に自信が持てるようになってくれたら、と願っている。
 
 さて、突然に始まった、専門外のセキセイインコについての雑文、たぶん今回で最終回だ。なんでお前が席性のことを語るんだ、と思っている人もいるだろうが、たんにその場の勢いである。
 さてさて、少数飼育と多数飼育、これはどちらにも楽しみがあり、どちらが良いというものではない。問題は、少数飼育は多数飼育に変化しやすく、飼い主がその違いを認識していないと、変化に戸惑いがちなこと、であろう。
 例えば、文鳥の場合、騒音問題は室内で飼い主が感じるほどに問題とはならないが、しっかりと管理しないと、果てしなく増えてしまい、それも近親交配が多々発生してしまう。繁殖させながら継続して飼育するにはどのようにすべきかと、といった計画性が無いので、結局は持てず、飼育崩壊に至る。どんどん増えても気にせず、のんきに室内がフンまみれになっている様子を公開していたと思ったら・・・、消えるのである。
 セキセイインコの場合、文鳥よりも条件が必要となるので、繁殖により増え続ける事態は、文鳥よりも発生しにくい。しかし、種類の豊富さは文鳥以上なので、飼い主が色々と買い増す欲求がより強くなるらしく、気づけば多数飼育となる。特に、ノーマルの色変わり程度は価格も安いためか、衝動買いのようにして増え、気づけばかなりの騒音を引き起こすようになってしまい、持て余してしまう。
  複数のセキセイインコの鳴き声を、うるさいやかましい騒々しい、と表現すると、近頃の1羽もしくは数羽の飼育経験しか持たない人が違和感を持つのは当然だ。しかしそれは、幸か不幸か知らないだけである。1980年代頃までは、小鳥屋さんが数多く存在し(商店街に1つは見つかる感じ)、そこではほぼ確実に、大きなカゴに入った10羽くらいのセキセイインコを見ることが出来たので、小鳥屋さんに興味があるような子どもは、文鳥の方が好きだったり、金魚を買いに来ただけでも、セキセイインコのおしゃべり重畳を知らないということは、まず有り得ないのである。ところが、そういった『現場』は、現在なかなか見られない。それではどうするのか?そういう時こそ、ユーチューブなどで公開されている動画を、参考にすれば良いのである
 
 そこで、自転車に乗っていても、地上はるかなセキセイインコ5羽程度の声を聞き分けてしまえる私が、代わりに探してみた。
 ・・・公開されているセキセイインコの様子を見ていくと、実に愛らしく静かでおと
なしい姿が大半だ。1~3羽程度のものが多く、騒音の事例にはなりそうもない。そもそも、騒音状態を放置するような飼育をする飼い主が、動画を撮って投稿する可能性は低いだろう。しかし、中には、騒音以上に、圧倒的なものがあった。ベッチェリガーの野生を窺い知る映像・音声だ。例えば、コチラなどはオーストラリア原野における野生の姿だが、このようなワイルドな姿は、ご家庭内の1羽からは想像出来ないのではなかろうか?何しろ大軍団なので、鳴き声がやかましいのは当然として、その飛翔能力の素晴らしさに驚嘆せずにはいられない
 さらに探すと、ペットショップのセキセイインコを映したコチラの動画を見つけた。品種改良種の羽衣セキセイである点は現代的だが、まさに1980年代のペットショップで見られたのと同じ状態と見て良いだろう。さて、この羽衣君たち、我が家の文鳥20羽と置き換わったら、私は、ニュース番組や時代劇を見ることができるだろうか?
 
 広い世界を大群を形成して飛び回り、仲間とおしゃべりコミュニケーションに励んで生活するのが、ベッチェリガーたる野生の姿で、それは飼鳥としてのセキセイの姿とは大きく異なっている。したがって、セキセイの飼い主は、野生の生態を参考にしつつも、かなり別の存在として付き合っていくしかない。しかし、数が増えれば増えるほど、この野生のたくましさの片鱗が現れても、それは避けがたいものとなってくる。何しろ、あれほど華麗に飛び回る生き物が、カゴの中で飛べずに、仲間がたくさんでおしゃべり能力だけは発揮できる環境となれば、ペットショップの動画のごとく、おしゃべりが続いて騒音になるくらい、当たり前だと、私は思わざるを得ないのである
 したがって、まともなセキセイインコの飼い主は、飼育数の増加に対し、文鳥の飼い主以上に気をつけ、飛翔能力を抑制しているに相違ない。また、遊具の使用やモノマネを教えるなどのコミュニケーションの充実で、ストレスが発散できるように十分に配慮していることだろう。そして、おそらくは、気やすく多数飼育に移行した場合の危険性の注意喚起もしているはずである。
 安易に増やしていけば、うるさい→屋外放置→近隣トラブル、といった迷惑でダメ飼い主へ一直線に進む道が、誰の前にも平等に開けている。そして、その道を行ってしまう人が増えれば、鳥飼い全体の肩身が狭くもなるのである。やかましいと近隣から苦情が来ても、「やかましくないもん!」と言い張るような人がいれば、同様のトラブルが面倒なので、小鳥全体の飼育禁止、としてしまう集合住宅が増えてしまい、それが常識化されたら、迷惑以外の何ものでもあるまい。セキセイインコマニアの方々には、多数飼育だとおしゃべり重畳になり、平和なセキセイライフが崩壊する不幸に直結しかねない事実を、しっかり共有していただきたいものである。
 翻って文鳥の場合は、室内でブンブン飛び回らせておくだけでも、野生そのままに近い生活が実現できてしまう手軽さはある。セキセイインコの体に比して長い尾羽は、風の強い高々度で長く安定して飛ぶためだが、文鳥は基本的にはそのような飛行はせず、低空をちょこまかと断続的に飛び、それに適した身体構造になっている。生態的には、ペア、もしくはそれを中心とした小家族が、厳格な排他性を持たないテリトリーで生活しているらしく、他の小家族同士とも近接し合って牽制し合いつつも、同じエサ場や水場を利用するようだ(若鳥の集団移動は例外)。それは、家庭内でペアをカゴに入れて生活し、室内で一緒に遊ばせる姿と、本質的にさほど変わらず、つまりは、生態との齟齬に起因するストレスを抱える要素が少なくて済む。
 しかし、さほど騒音にはならなくとも、バタバタ、チョロチョロと気ぜわしく、騒々しいとは言えよう。・・・もっとも、手乗り1羽飼育だと、飼い主に寄り添ってベタっと動かないので(飼い主を恋ビトと思っているので、伴侶がイスに座って動かなければ、 動こうとしないのは、むしろ当然と言える)、そういった飼育を何十年と続けた人は、「文鳥は動き回らないもん」とか言うのかもしれない。
 なお、野生文鳥の姿は、完全な野生とは言えないかもしれないが、ユーチューブならチラのハワイの文鳥たちの様子が、参考になるかと思う。複数羽の室内での騒音は、25羽程度が好き勝手している中を、テレビを見ている私のサイトの動画でも想像がつくかと思うが、ユーチューブにこだわるならコチラ(どこかで見たような・・・)が「ウチ的」かと思う。お時間のある方は、ご参考までに。 

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